よりきコーナー

＊

＜ネタばれあり！＞
よりぬき名場面から
気になるあのセリフまで！
コーナー

＊

気になるあのセリフ NEW!!	普通の人間が普通の人間を感動させるためにどれほどの苦労と努力を重ねなければならないか思い知りなさい未知の世界を恐れる者は自分の影に怯えるものです (00/8/20惣)
気になるあのセリフ NEW!!	ＦＲＯＭフレッドウォード氏のアヒル　8巻　エスメラルダの台詞

◆◇◆◇*よ*り*ぬ*き*名*場*面*◆◇◆◇*

この作品の	ここがいい！
光路郎全７巻ＬＥＳＳＯＮ３７「ＧＯＯＤ　ＴＩＭＥ　ＭＡＲＩＥ―孤独な歌姫―」より	マリーは酒場の歌姫。去ってしまった最愛の者をもう４年も待っているという。恨んでもない、哀しんでもいない、ただ待ちつづける。想いを歌に込めて。その歌に感動した渚はマックスウェルに問う。わたしねえ、思うけど・・・！！マリーさんて「ウシロムキ」だわ！なんだかかわいそう！（中略）「ウシロムキ」のどこがわるい。「マエムキ」って言葉に魅力があるだけだ。（中略）むくわれる可能性なんかに負けない恋だぜ。「ウシロムキ」　けっこーじゃねーか！（中略）俺なんかよ。ず――っと後ろむきだぜ！！（中略）ねぇ、マックスウェルさんはどうして「ウシロムキ」なの？そのワケは、いえねえ。 I can't tell ｙｏｕ the reason！！（そのわけはいえねえ！！）これは読まないとなぜ名場面なのかわかりません（＾＾；読んでください。マックスウェルさんが誰なのか、なぜ、そのワケが言えないのか。わかった時・・・、ただただ泣けます（ＴＴ）(R.E.D99/10/10)
「フルーツバスケット」草摩紅葉の言葉より	ボクは思うんだ・・ボクはちゃんと思い出を背負って生きていきたいって、たとえばそれが悲しい思い出でもボクを痛めつけるだけの思い出でも、いっそ、忘れたいって願いたくなる思い出でも、ちゃんと背負って逃げないでがんばれば、がんばってればいつか・・・・いつかそんな思い出に負けないボクになれるって信じてるから・・信じて・・・いたいから、忘れていい思い出なんてひとつも無いって思いたいから・・だから、だから、ホントはママにも忘れてほしくなかった・・がんばってほしかった・・だけど、これはボクのワガママだから・・ヒミツだよ (累00/1/23)
ＣＩＴＹ　ＨＵＮＴＥＲ第24巻「憧れのうしろ姿」より	由加里、よく覚えておくんだなあの男はこのまま死地におもむくそれも自分のための戦いではなく他人のための戦いに――― 死すら恐れず他人のために戦えるあの男のうしろ姿をな！真の男のうしろ姿だわかるか由加里なぜだろう、りょうちゃんの名ゼリフ（例、もっこり）とかいっぱい浮かんだけど名場面としてはこの場面。遼ちゃん自身より回りの人間のりょうちゃんへの見方のほうが名場面としてはしっくりするんです。男のうしろ姿！これです！(R.E.D99/9/15)
東京ＢＡＢＹＬＯＮ全７巻第３巻ＶＯＬ．３/ＣＡＬＬ．Ｂより	「特別」であることに何の価値があるんですか？（中略）「前世」が何の役に立つんですか？（中略）この世で一番偉いのはちゃんと地に足がついて一生懸命日々「普通」に「生活」している人たちです。毎日早起きして毎日学校に行って毎日働いて泣いて笑って悩んで苦しんで一生懸命「現実」を「生きて」いる・・・。それほど「普通」の人たちを笑うのなら貴方たちはその「普通」の人たちと同じように「生きて」いけるんですか？そのとーり！前世になんかな―んの意味もなーい！こう言う一刀両断的なセりフ、好きです。(R.E.D99/8/1)
ぼくのマリー第１０巻ＡＣＴ１０４｢秘めた思い｣から	好きな人と一緒に年老いていけるなんて ――― ―――――――なんて　うらやましいことなんだろうあたしには願うべくもない――――― なんて素敵な――――― なんて―――――― 永遠の若さなんていらない――― 人並み外れた能力なんて必要ない――― あたしはただお兄ちゃんと同じように生き同じように死にたい ――――――ただ―――――それだけ――――― 体の不調は雁狩への思いを断ち切ろうとすることへの拒否反応。雁狩に恋人ができた今自分の居場所はない。でも、いつまでも若くて美しいままの自分の所に雁狩はいつか帰ってきてくれるのではないか、と思った自分に気づかされる厳然たる事実。泣けた。(R.E.D99/8/1)
新谷かおる「エリア８８」ワイドコミックス版第８巻ミッション１６「さまよえる心の庭」から	中東に・・・、アスランという王国があります。元アスラン空軍外人部隊、エリア８８所属飛行戦闘第一集団第二中隊指揮官・・・最終階級は大尉・・・除隊になるまでの総撃墜数９２機、対地目標物撃破約２３０両・・・指定目標攻撃率８６％・・・出撃率９５％、自己損失１２％・・・親友に裏切られ、外人部隊に入隊させられ・・・、日本を思い恋人を思い・・・カレンダーに印をつけ、くる日もくる日も死線をさまよい戦い続け・・・、そうした３年間の殺人と破壊の数字が、この風間真という男のすべてです。調査書の最終項目にこうお書き願えれば幸いです。この男はもうこの世におらず、人にはあらず・・・悪魔にその魂を売り渡し、業火の中にて灰になりし・・・と。このセリフを淡々と述べるシンのかっこよさは読んでもらわねばわかりません！エリア８８をもっとも端的に表現したセリフの一つだと思います。（Ｒ．Ｅ．Ｄ99/7/25）
山田玲司「Ｂバージン」１２巻・ＴＡＫＥ.１４５「ＰＡＩＮ」	秋とモトミはユイをかけてＰＫ勝負する。結果はモトミの靭帯切断という後味の悪い結果となる。サッカーという自分の夢を完全に絶たれたモトミはなぜそんなに冷静なのかと問う友人のカモガワに言う。「認めたかぁね‐んだけどよー。住田秋ってバカを、知ってからね、なんか、あいつの過去とか、いろいろお前に聞いたり、ＰＫ対決したり、ほら俺って、勝ちつづけてきた人間だからさ・・・、負けることはこの世の終わりみたいな気がして、怖かったんだけど、あいつみたいなやつがいるのを見て、人生って、やり直しがきくんだって、負けることは、終わりじゃないんだってね」これこそ、このマンガから得たもの！この作品のテーマだと私は思っています。（Ｒ．Ｅ．Ｄ．99/4/11）
槇村さとる『ダンシング・ゼネレーション』マーガレット・コミック版第４巻１９８２年	同僚の嫌がらせで，衣装をほころびだらけにされた萩原愛子。ダンスの最中に，破れ，脱げ落ちる衣装に臆することなく，彼女は見事に「ピアノ・マン」を踊りきります。まさに「踊り」そのものとなって・・・。パートナーの羽佐間慎は，踊り終わった彼女を見つめ・・・* 「夢を見ているような横顔はとうとう踊ることに魂をうばわれてしまった娘。取り残されたぼくはといえば，彼女がこれ以上遠くへ行ってしまわないように，手をにぎっているのがせいいっぱいというありさまだった。」* 慎の「恋をしない方がウソだ」というセリフがあるように，これほど主人公が魅力的に見えるシーンは，めったにありません。ひとつのことに心を注ぐ人の姿というのは，いつでも魅力的なものです。ちなみにこのふたりの恋の行方は続編『Ｎ・Ｙバード』へと引き継がれます。こちらも名場面がてんこ盛りです。 (yoshir1999/1/17)
吉田秋生「夢見る頃を過ぎても」	「・・・・・制服の頃から知っていたはずなのにわたし　この人の何を見ていたんだろう何も見てなかったなんて　私は　この人を知らなかったんだろう・・・・・」黄菜子のこのセリフ、ものすご～く、実感湧いてしまって「うん、うん！わかる、わかる！！」って涙が出そうになってしまいました！！(ta-ma1998/12/23)
西村しのぶ「サード・ガール｣７巻	中学から付き合っていた「大沢君」にふられ兄貴分の｢涼さん」に慰められる「夜梨子」「残念だったな夜梨ふたりともまだ子供だったんだからしかたないよ」そして、泣きじゃくる「夜梨子」・・・・・日が流れ「大沢君」に再会した「夜梨子」は「さよならオトナになってまた会えたらいいね」と、心の中で思うのでした・・この作品で夜梨子は少女から女へと変わって行く段階にはいったのです。昔、誰でも経験する失恋・・しかしそれを乗り越えていく強さそれがここに凝縮されているように私は思います。（みずたま98/12/23）
吉田聡「ダックテール」（バードマン★ラリー吉田聡短編集）	カタヒラの単車で二人旅を続ける金子が、札幌のすぐそばまで来たときに、カタヒラに「オレ達ってスゴイよ！」と言ったあとのカタヒラのセリフ。「なあ金子よ！イモでいいからよ・・・・一番大切なモンをよ・・・・・知ってる男になりてえな。」と言うシーン。その次のページの札幌の時計台が印象的。（白川 98/10/20）
岩明均「寄生獣」 8巻	逃げようと思えば逃げることも、そして戦うこともできたはずなのに。一身に銃弾を浴びた「田村玲子」から新一が赤ん坊を受け取るまでの数ページ。「どうすればおまえを・・・おまえという人間の心を・・・」「終わりを求め始まりを求めずっと歩いていたどこまで行っても同じかもしれない歩くのをやめてみるならそれもいい」そして挟まれる数々の回想シーン。「生命はこの木に！」そして新一の眼に再び涙が溢れる。語りすぎることのない描写、しかし「読ませる」迫力は十分。これぞ岩明作品の醍醐味と思う。母親の姿を借りて新一の心をつかむパラサイト、「生命はこの木に！」のシーン、そして涙が新一に帰ってくる。胸を衝かれました。（雁98/10/25）
萩尾望都「トーマの心臓」	長く凍っていたユーリの心がとけはじめる瞬間。オスカーの言葉に落ちる涙は、ゆっくりとユーリの頬を流れ、そして--「すべてくだけすべてのみこみ時の輪はゆき去るゆっくりと過去へ」
石ﾉ森章太郎「サイボーグ009」 6巻	地下帝国ヨミでの戦いのクライマックス、宇宙に飛び立った魔神像を破壊した009、彼を助けに来た002、しかし成層圏のただなかで002のロケットエネルギーは尽き、二人は一つの炎となってまっさかさまに地球へ落ちていく。002「ジョー、君はどこにおちたい？」それを地上のとある所、縁台から眺める姉弟。「あ、ほら、あれ。流れ星！」「カズちゃんは何を祈ったの？」「えへへ、おもちゃのライフル銃がほしいってさ。おねえちゃんは？」「あたし？あたしはね・・・世界に戦争がなくなりますように・・世界中の人がなかよく暮らせますようにって・・・いのったわ」言わずと知れた名場面。サイボーグたちの戦いと地上の姉弟とのコントラストが絶妙。（雁98/10/16）
高橋留美子「めぞん一刻」 15巻	ついにこずえちゃんとさよならした五代が、別れ際「ねえどんな人？五代さんの好きな人って・・・」「待って、やっぱりいい」と言われ、帰りの電車の中、夜景を見ながら心の中で管理人さんを思うシーン。「おれの好きな人はね、こずえちゃん・・・やきもち焼きで早とちりで、泣いたり怒ったりだけどその人が微笑（わら）うとおれは最高にしあわせなんだ」人を好きになるということの一番根っこのとこがストレートに伝わってきて好き。電車から眺める夜景に響子さんを思うところもいい。（雁98/10/16）

このファイルトップへ

◆◇◆◇*気*に*な*る*あ*の*セ*リ*フ*◆◇◆◇

それでもママは私に言ってくれなくちゃいけないわ！
何故私が立ち止まり手間暇かけなくちゃいけないのか！
ママのいう通り時間と労力を最小限に抑えて・・・寄り道せずに素早く障害をクリアしてゆけばその先に何があるのかを！
ママがどう思ってるか、それを言ってくれるべきよ

アデール-「XDay」-135 ページ

・・・・
あれはどういう意味だったんだろう
聞きたいでも聞かなくていいのかもしれない
だってわたしも祐二にすべての気持ちをうちあけているわけじゃない
結婚するときの不安や迷い祐二の好きなところや嫌いなところいろいろ・・・
いろいろいろんな気持ちがいっぱい・・・
でもそれでいいのかもしれない
本当の気持ちなんてひとつだけじゃない
今ここでこうしてふたりで星を見てる
それだけがほんとうのことなのかもしれない
たくさん輝いている星の陰にも
見えない星がひっそりと息づいている
それでいいのかもしれない・・・

リカ-「花きゃべつひよこまめ」-2巻 83/84ページ

「それだけの事さ。
楽しいゲームをしたけりゃ，少しばかりの作法とルールを守ろうって気がなけりゃね。
作法の中に少しばかりでも気持ちがこめられていれば嬉しいのにね・・・・
つまり作法ってのは，あんたとオレと・・・みんな一人ずつ，違う人間だと認めあうってことさ・・・・
作法でそつなく身をかためろってんじゃないよ。
ただ・・・・そんな風に相手を思いやりもせず・・・信じもせず・・・自分しか見えず・・・自分し
かいないなら・・・
楽しいかい？
悲しいかい？」

(yoshir99/2/28)

アンジー-「はみだしっ子シリーズ」の『奴らが消えた夜』

朱理が好きなタイプの女の子ってどうゆうの？

別にタイプなんぞないわい気に入るかどうかだ

どうゆうのが気に入るの？

さあじっくり考えたこともないがまあバカじゃなくてプライドを持ってて自分をバカに見せたりしない女---------かな

朱理-「BASARA」-21 巻173ページ

人間と人間のふれあいというものは　あるいは一種の幻想なのかもしれない
究極　ひとつの魂が　自分のものでないもうひとつの魂を　完全に理解するなどということは　あり得ないのだから
幻滅が苛酷なら　はじめから望まねばよい　傷つくのがつらいなら　はじめから失いたくないものなど持たねばよい
愛さねばよい　望まねばよい　感じねばよい
そうだ　いまこの瞬間の自分の生さえも　期待しなければよいのだ　けれど・・・・
そうしてゆくえを失った魂は　やがて自分の内なる狂気の世界へしか解き放たれ得ない
魂を狂気の中へ解き放たずにいるためには　たとえ失望し　傷つくとわかっていても　人は愛し希望し　感動せずにはいられない
とどのつまり　人間の魂というやつは　傷つくようにできているというわけだ・・・・！

ダーヴィド-「オルフェウスの窓」-愛蔵版1巻ほか

あなたが奥さんを愛していたのは本当のことだ。
それは、あなたの中にあるからだ。
でも、奥さんがあなたを愛していたかは、あなたの思い込みだけで、本当にはわからない・・・
ましてや、わかり合っていたなんて、幻想にすぎない。
人間は一生、自分という宇宙から出られはしない。

ライアン師-「MASTER KEATON」-4巻

このファイルトップへ

気になるあのセリフ NEW!!	普通の人間が普通の人間を感動させるためにどれほどの苦労と努力を重ねなければならないか思い知りなさい未知の世界を恐れる者は自分の影に怯えるものです (00/8/20惣)
気になるあのセリフ NEW!!	ＦＲＯＭフレッドウォード氏のアヒル　8巻　エスメラルダの台詞

この作品の	ここがいい！
光路郎全７巻ＬＥＳＳＯＮ３７「ＧＯＯＤ　ＴＩＭＥ　ＭＡＲＩＥ―孤独な歌姫―」より	マリーは酒場の歌姫。去ってしまった最愛の者をもう４年も待っているという。恨んでもない、哀しんでもいない、ただ待ちつづける。想いを歌に込めて。その歌に感動した渚はマックスウェルに問う。わたしねえ、思うけど・・・！！マリーさんて「ウシロムキ」だわ！なんだかかわいそう！（中略）「ウシロムキ」のどこがわるい。「マエムキ」って言葉に魅力があるだけだ。（中略）むくわれる可能性なんかに負けない恋だぜ。「ウシロムキ」　けっこーじゃねーか！（中略）俺なんかよ。ず――っと後ろむきだぜ！！（中略）ねぇ、マックスウェルさんはどうして「ウシロムキ」なの？そのワケは、いえねえ。 I can't tell ｙｏｕ the reason！！（そのわけはいえねえ！！）これは読まないとなぜ名場面なのかわかりません（＾＾；読んでください。マックスウェルさんが誰なのか、なぜ、そのワケが言えないのか。わかった時・・・、ただただ泣けます（ＴＴ）(R.E.D99/10/10)
「フルーツバスケット」草摩紅葉の言葉より	ボクは思うんだ・・ボクはちゃんと思い出を背負って生きていきたいって、たとえばそれが悲しい思い出でもボクを痛めつけるだけの思い出でも、いっそ、忘れたいって願いたくなる思い出でも、ちゃんと背負って逃げないでがんばれば、がんばってればいつか・・・・いつかそんな思い出に負けないボクになれるって信じてるから・・信じて・・・いたいから、忘れていい思い出なんてひとつも無いって思いたいから・・だから、だから、ホントはママにも忘れてほしくなかった・・がんばってほしかった・・だけど、これはボクのワガママだから・・ヒミツだよ (累00/1/23)
ＣＩＴＹ　ＨＵＮＴＥＲ第24巻「憧れのうしろ姿」より	由加里、よく覚えておくんだなあの男はこのまま死地におもむくそれも自分のための戦いではなく他人のための戦いに――― 死すら恐れず他人のために戦えるあの男のうしろ姿をな！真の男のうしろ姿だわかるか由加里なぜだろう、りょうちゃんの名ゼリフ（例、もっこり）とかいっぱい浮かんだけど名場面としてはこの場面。遼ちゃん自身より回りの人間のりょうちゃんへの見方のほうが名場面としてはしっくりするんです。男のうしろ姿！これです！(R.E.D99/9/15)
東京ＢＡＢＹＬＯＮ全７巻第３巻ＶＯＬ．３/ＣＡＬＬ．Ｂより	「特別」であることに何の価値があるんですか？（中略）「前世」が何の役に立つんですか？（中略）この世で一番偉いのはちゃんと地に足がついて一生懸命日々「普通」に「生活」している人たちです。毎日早起きして毎日学校に行って毎日働いて泣いて笑って悩んで苦しんで一生懸命「現実」を「生きて」いる・・・。それほど「普通」の人たちを笑うのなら貴方たちはその「普通」の人たちと同じように「生きて」いけるんですか？そのとーり！前世になんかな―んの意味もなーい！こう言う一刀両断的なセりフ、好きです。(R.E.D99/8/1)
ぼくのマリー第１０巻ＡＣＴ１０４｢秘めた思い｣から	好きな人と一緒に年老いていけるなんて ――― ―――――――なんて　うらやましいことなんだろうあたしには願うべくもない――――― なんて素敵な――――― なんて―――――― 永遠の若さなんていらない――― 人並み外れた能力なんて必要ない――― あたしはただお兄ちゃんと同じように生き同じように死にたい ――――――ただ―――――それだけ――――― 体の不調は雁狩への思いを断ち切ろうとすることへの拒否反応。雁狩に恋人ができた今自分の居場所はない。でも、いつまでも若くて美しいままの自分の所に雁狩はいつか帰ってきてくれるのではないか、と思った自分に気づかされる厳然たる事実。泣けた。(R.E.D99/8/1)
新谷かおる「エリア８８」ワイドコミックス版第８巻ミッション１６「さまよえる心の庭」から	中東に・・・、アスランという王国があります。元アスラン空軍外人部隊、エリア８８所属飛行戦闘第一集団第二中隊指揮官・・・最終階級は大尉・・・除隊になるまでの総撃墜数９２機、対地目標物撃破約２３０両・・・指定目標攻撃率８６％・・・出撃率９５％、自己損失１２％・・・親友に裏切られ、外人部隊に入隊させられ・・・、日本を思い恋人を思い・・・カレンダーに印をつけ、くる日もくる日も死線をさまよい戦い続け・・・、そうした３年間の殺人と破壊の数字が、この風間真という男のすべてです。調査書の最終項目にこうお書き願えれば幸いです。この男はもうこの世におらず、人にはあらず・・・悪魔にその魂を売り渡し、業火の中にて灰になりし・・・と。このセリフを淡々と述べるシンのかっこよさは読んでもらわねばわかりません！エリア８８をもっとも端的に表現したセリフの一つだと思います。（Ｒ．Ｅ．Ｄ99/7/25）
山田玲司「Ｂバージン」１２巻・ＴＡＫＥ.１４５「ＰＡＩＮ」	秋とモトミはユイをかけてＰＫ勝負する。結果はモトミの靭帯切断という後味の悪い結果となる。サッカーという自分の夢を完全に絶たれたモトミはなぜそんなに冷静なのかと問う友人のカモガワに言う。「認めたかぁね‐んだけどよー。住田秋ってバカを、知ってからね、なんか、あいつの過去とか、いろいろお前に聞いたり、ＰＫ対決したり、ほら俺って、勝ちつづけてきた人間だからさ・・・、負けることはこの世の終わりみたいな気がして、怖かったんだけど、あいつみたいなやつがいるのを見て、人生って、やり直しがきくんだって、負けることは、終わりじゃないんだってね」これこそ、このマンガから得たもの！この作品のテーマだと私は思っています。（Ｒ．Ｅ．Ｄ．99/4/11）
槇村さとる『ダンシング・ゼネレーション』マーガレット・コミック版第４巻１９８２年	同僚の嫌がらせで，衣装をほころびだらけにされた萩原愛子。ダンスの最中に，破れ，脱げ落ちる衣装に臆することなく，彼女は見事に「ピアノ・マン」を踊りきります。まさに「踊り」そのものとなって・・・。パートナーの羽佐間慎は，踊り終わった彼女を見つめ・・・* 「夢を見ているような横顔はとうとう踊ることに魂をうばわれてしまった娘。取り残されたぼくはといえば，彼女がこれ以上遠くへ行ってしまわないように，手をにぎっているのがせいいっぱいというありさまだった。」* 慎の「恋をしない方がウソだ」というセリフがあるように，これほど主人公が魅力的に見えるシーンは，めったにありません。ひとつのことに心を注ぐ人の姿というのは，いつでも魅力的なものです。ちなみにこのふたりの恋の行方は続編『Ｎ・Ｙバード』へと引き継がれます。こちらも名場面がてんこ盛りです。 (yoshir1999/1/17)
吉田秋生「夢見る頃を過ぎても」	「・・・・・制服の頃から知っていたはずなのにわたし　この人の何を見ていたんだろう何も見てなかったなんて　私は　この人を知らなかったんだろう・・・・・」黄菜子のこのセリフ、ものすご～く、実感湧いてしまって「うん、うん！わかる、わかる！！」って涙が出そうになってしまいました！！(ta-ma1998/12/23)
西村しのぶ「サード・ガール｣７巻	中学から付き合っていた「大沢君」にふられ兄貴分の｢涼さん」に慰められる「夜梨子」「残念だったな夜梨ふたりともまだ子供だったんだからしかたないよ」そして、泣きじゃくる「夜梨子」・・・・・日が流れ「大沢君」に再会した「夜梨子」は「さよならオトナになってまた会えたらいいね」と、心の中で思うのでした・・この作品で夜梨子は少女から女へと変わって行く段階にはいったのです。昔、誰でも経験する失恋・・しかしそれを乗り越えていく強さそれがここに凝縮されているように私は思います。（みずたま98/12/23）
吉田聡「ダックテール」（バードマン★ラリー吉田聡短編集）	カタヒラの単車で二人旅を続ける金子が、札幌のすぐそばまで来たときに、カタヒラに「オレ達ってスゴイよ！」と言ったあとのカタヒラのセリフ。「なあ金子よ！イモでいいからよ・・・・一番大切なモンをよ・・・・・知ってる男になりてえな。」と言うシーン。その次のページの札幌の時計台が印象的。（白川 98/10/20）
岩明均「寄生獣」 8巻	逃げようと思えば逃げることも、そして戦うこともできたはずなのに。一身に銃弾を浴びた「田村玲子」から新一が赤ん坊を受け取るまでの数ページ。「どうすればおまえを・・・おまえという人間の心を・・・」「終わりを求め始まりを求めずっと歩いていたどこまで行っても同じかもしれない歩くのをやめてみるならそれもいい」そして挟まれる数々の回想シーン。「生命はこの木に！」そして新一の眼に再び涙が溢れる。語りすぎることのない描写、しかし「読ませる」迫力は十分。これぞ岩明作品の醍醐味と思う。母親の姿を借りて新一の心をつかむパラサイト、「生命はこの木に！」のシーン、そして涙が新一に帰ってくる。胸を衝かれました。（雁98/10/25）
萩尾望都「トーマの心臓」	長く凍っていたユーリの心がとけはじめる瞬間。オスカーの言葉に落ちる涙は、ゆっくりとユーリの頬を流れ、そして--「すべてくだけすべてのみこみ時の輪はゆき去るゆっくりと過去へ」
石ﾉ森章太郎「サイボーグ009」 6巻	地下帝国ヨミでの戦いのクライマックス、宇宙に飛び立った魔神像を破壊した009、彼を助けに来た002、しかし成層圏のただなかで002のロケットエネルギーは尽き、二人は一つの炎となってまっさかさまに地球へ落ちていく。002「ジョー、君はどこにおちたい？」それを地上のとある所、縁台から眺める姉弟。「あ、ほら、あれ。流れ星！」「カズちゃんは何を祈ったの？」「えへへ、おもちゃのライフル銃がほしいってさ。おねえちゃんは？」「あたし？あたしはね・・・世界に戦争がなくなりますように・・世界中の人がなかよく暮らせますようにって・・・いのったわ」言わずと知れた名場面。サイボーグたちの戦いと地上の姉弟とのコントラストが絶妙。（雁98/10/16）
高橋留美子「めぞん一刻」 15巻	ついにこずえちゃんとさよならした五代が、別れ際「ねえどんな人？五代さんの好きな人って・・・」「待って、やっぱりいい」と言われ、帰りの電車の中、夜景を見ながら心の中で管理人さんを思うシーン。「おれの好きな人はね、こずえちゃん・・・やきもち焼きで早とちりで、泣いたり怒ったりだけどその人が微笑（わら）うとおれは最高にしあわせなんだ」人を好きになるということの一番根っこのとこがストレートに伝わってきて好き。電車から眺める夜景に響子さんを思うところもいい。（雁98/10/16）