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No.631
河方かおる  かわかた
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GOOD KISS!Version2.0  全6巻 (2003/6up) 情報・感想お寄せください


【出版社】講談社 【発表年】 【サイズ】新書版【その他】週刊少年マガジン掲載
【あらすじ】読者からの体験談をもとに構成した甘く切ない恋愛ストーリー集。あなたの恋の参考書に!
【感想】
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OPEN SESAME 1-7巻 (2003/3up)  情報・感想お寄せください


【出版社】講談社【発表年】2001年3月16日(第1巻)【本のサイズ】新書判【その他】月刊マガジンSPECIAL 2000年第9号より連載中。2003年4月現在、単行本6巻まで
【あらすじ】静岡県波島の寺の跡取り息子で、ボクシング県大会優勝の実績を持つ壇上大和は、家の事情で幼なじみで恋人の水上葵と別離し、上京。女子が権勢を揮う麻布学院高校に転校し、最上流武道の後嗣の美少女・最上槇と出会う。顔を合わせるたびに喧嘩をし、騒動を起こすのだが気になる存在。大和と槇の間にはなにやら止ん事無き因縁があるのだが……。
【感想】
女性ならではのソフトなタッチで描くラブストーリ。主人公大和と槙。そして幼なじみの葵が繰り出す三角関係。。大和と槙は実は幼なじみでありながらその記憶をなぜか失っている大和。槙のみぞが知る二人の過去とは。。そして大和の彼女的存在葵がこの二人の過去にじょじょに触れていき… かなりたのしいラブストーリです。是非是非みてくださいまし!!
デビュー作『TVジャッカー』(全3巻)で頭角を現し、今や伝説化ともなった、『もっとGOOD KISS!』(全20巻)で、一躍スターダムにのし上がった河方かおる氏の現行連載作品。今や、マガジン系ラブコメ派の大御所と言ったところであろうか。因みに、台湾版でも『河方 薫』として人気作家の一人だ。河方氏の描くコンストラクションは、もっとGOOD KISS!以来、実に一貫していると見る。基本的に女性の位置付けが優位にあり、主人公が徐々にヒロインのボーダーラインを目指して粉骨砕身、好感度を積み重ねてゆくプロセスの中で、様々な難題やらトラブルが鏤められ、女性の視点から見ても男性の視点から見ても、それぞれに感情移入しやすい構成になっていて、物語に触れてゆくうちに時を忘れてその舞台のひとりになってしまう魅力がある。しかし、河方流の登場人物達の経歴は派手さというものはないものの、主人公がボクシングの新人王、財閥御曹子の友人にアイドルなど、一般人から見れば実に理想の位置にあり、その部分に置いては共感しにくい敷居の高さをも同時にあると言える。ラブコメには良くありがちなので(と言うよりも必須条件か)、これを突っ込むのは気が引けるのだが、主人公は逆に不自然なほど女の子に持てる。揶揄するわけではないのだが、当作品に限らず、河方流ラブコメは特にその定石が顕著に表れていて、読んでいて実に気持ちが良い。「もっとGK」、「GOOD KISS ver2.0」に踏襲された独特の河方ワールドなのだが、本誌・週刊少年マガジンでの作品は単発読切が殆どで、連載にありついてはいない。編集部の意向なのか、同人諸活動もされていて多忙な河方氏自身の意向なのかは分からないが、仮に前者だとすると、その作風からして納得できる要素に禁じ得ない。月刊誌ならではの雰囲気とハイクオリティの水に合っていると言えるのかも知れず、逆に当作品を読んでいて思ったことは、週間連載になったとすれば、質の低下は必至であろうということ。しかし、瀬尾公治氏、小林俊彦氏など、後出の作家が週刊に昇格したことを考えると、一度河方氏の週間連載も見てみたい気がするのは、果たして私だけではあるまい。(2003/3 鷹嶺 昊)
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