創刊号(Nov. 1976)
Lyrica-topへ目次屋仮店舗へまんぱらエントランスへ
創刊号: ばらの号 (Nov.1976) 第11号: まきばの号 (Sep.1977) 第21号: 銀河の号 (Jul.1978)
第2号: 木の葉の号 (Dec.1976) 第12号: コスモスの号 (Oct.1977) 第22号: 風鈴の号 (Aug.1978)
第3号: あかりの号 (Jan.1977) 第13号: もみじの号 (Nov.1977) 第23号: 赤とんぼの号 (Sep.1978)
第4号: 雪の号 (Feb.1977) 第14号: 星の号 (Dec.1977) 第24号: 落葉の号 (Oct.1978)
第5号: たんぽぽの号 (Mar.1977) 第15号: だんろの号 (Jan.1978) 第25号: (Nov.1978)
第6号: いちごの号 (Apr.1977) 第16号: ミモザの号 (Feb.1978) 第26号:  (Dec.1978)
第7号: そよかぜの号 (May.1977) 第17号: つくしの号 (Mar.1978) 第27号: (Jan.1979)
第8号: わかばの号 (Jun.1977) 第18号: しゃぼん玉の号(Apr.1978) 第28号:(Feb.1979)
第9号: 虹の号 (Jul.1977) 第19号: すずらんの号 (May.1978) 第29号:  (Mar.1979)
第10号: ひまわりの号 (Aug.1977) 第20号: あじさいの号 (Jun.1978) 「連載()」=連載回数 「読」=読みきり
*
作品タイトル:目次からの紹介文
著作者
ページ/掲載形態
(連載回数)
表    紙
高橋亮子
いちごの王さまからのメッセージ  A Message From The Strawberry KIng いちごの王さま p1/連載(1)
目    次
p2
<連載長編ロマン>伝説:
どこの国のことかさだかでない  いつのことかも おぼえがない  ただ  いまから語るのは遠い昔の話じゃ
水野英子 p4/連載(1)
<日本のシンデレラ物語>落窪物語:中納言源忠頼には美しい娘がたくさんおりました。 山岸凉子 p28/連載(1)
レコとマー坊:レコとマー坊のユーモアある会話 ちばてつや p38/(読)
音楽の小箱:ドビュッシー(フランス)「子供の領分」より 深井国 p43/連載(1)
ローズバッド・ロージー:たずねびと−この女の子見つけてください 樹村みのり p46/連載(1)
<蝶々シリーズ>ロンド・メタモフォーズ:蝶々のような少女あーりあいに恋するトムの悲しく不思議な物語 睦月とみ p50/(読)
<蝶の神秘…その1>神々の輪舞(ロンド) え/松岡達英 
文/松岡志奈
p73/連載(1)
透視学入門 The World of Forms And Images 宇野亜喜良 p74/(読)
こんにちは男の子クン!!<男の子の一日の巻> 串田京子 p78/連載(1)
<やなせ・たかしの感傷旅行 連載1>2ページの旅 やなせ・たかし p80/連載(1)
フラワーヘアー:花のイメージへ変身しませんか? 高橋真琴 p82/(読)
<インテリア・ファンタジー1>バラのお部屋 Room of Roses あすかれい p84/連載(1)
男の子のスポーツに強くなっちゃおうヨ!! Girls, let's beat the boy!! 第1弾 <アメラグ> イラスト 小橋とも子 p86/連載(1)
2人でばらを:作ってみない?あなただけのローズ・ファッション! p88/(読)
サンリオプラザ:CATALOG STORT サンリオの人気キャラクターPatty&Jimmyの会話での商品カタログ p90
<連載ユーモアまんが>ペンギンさん:正義の味方ペンギンさんと泣き虫まゆちゃんのホットな心のふれあい 市川みさこ p97/連載(1)
HELLO KITTY:キティちゃんの家族はパパ、ママ、キティ、ミミィの4人です えと文 清水侑子 p100/連載(1)
<ことば>のひみつを知るシリーズ(1)逆鱗 文 いちごの王さま 
え やなせ・たかし
p102/(読)
<ファッション・プレイ1>タイム・ジャンプ コスチュームデザイン 
宇野亜喜良先生 
コシノジュンコ先生 
小森麻実画
p103/連載(1)
みんなでパーティをひらいちゃおう!! Let's play together イラスト 
大友由紀子・串田京子
p120/(読)
<連載まんが>リリィのブルースNO1 ひとは自分の欠点を愛す 永島慎二 p122/連載(1)
<ちきイラスト・ストーリー1>おかしな国のアリス:アリスちゃんはお菓子が大好き。ティータイムを楽しみに待ってる今もチョコレートを食べたいなと思うのでした。 作 ルイス・キャンデー 
絵 おおやちき
p129/(読)
<連載長編アニメ第1回>ユニコ:一角獣のユニコーンのかわいい子ユニコがくりひろげる愛とかなしみの美しい長編ドラマ 手塚治虫 p137/連載(1)
小さなお店:東京・原宿ピァザ・ローズショップ p160/連載(1)
<名作ダイジェスト1>ひみつの花園 原作 フランシス・エリザ・バーネット 
影絵 藤城清治 
文 粉川宏
p161/連載(1)
あけみちゃんのおりがみ教室 カット 松苗明美 p166/(読)
リリカ研究生大募集 p168/(読)
リリカル・リリちゃんのフランス式星占い うらない アストロ・マリーヌ 
え 田村セツコ
p169/連載(1)
編集室をのぞいチャオ! カット 松苗明美 p174
このファイルトップへ
//PickuP!!//
ばらの号、ということでして、高橋亮子による表紙はとにかく「ばら」です。そして表紙を繰ると、まず「いちごの王さまからのメッセージ」
「なんのために本ってよむのかしら?」「みんなが生きていくのに大切なこと」… ソクラテスの言葉を引きながら、知りたいと思う心、正しいこととまちがっていることをみきわめる力、そしてつらいこと、悲しいことからにげずに、正しい知識をもってそれにぶつかっていこう…といったメッセージが、わかりやすく丁寧に、寄せられています。また、そのために「リリカ」は何ができるか、何をしなければならないかということを、「手塚治虫先生と」「長い時間をかけて話しあいました」とあります。意欲に燃え、理想と夢にあふれて船出するリリカにふさわしい「巻頭言」といえます。 
こんな熱意あふれる理念にまずは感動。次の目次も威勢のいいフルカラー、そして一つ一つの作品・コーナーにていねいな見出しがついています(上記目次の:以下がそれに当たります)。作品は水野英子、山岸凉子…と続き、いずれもその色彩の見事さには息を呑むばかり。
「音楽の小箱」、これがまた個人的にお気に入りのコーナーでして、ドビュッシーの「子供の領分」をとりあげ、作品解説のみならず音楽的な説明からその時代の絵画まで紹介しています。宇野亜喜良による「透視学入門」も面白いコーナー。氏のだまし絵・かくし絵に思わず魅了されてしまいました。
それにしても、その他やなせたかし「2ページの旅」やインテリア・ファンタジー、藤城清治の影絵による名作ダイジェストなどなど、漫画誌でありながらきわめて詩情・抒情にあふれた、不思議な雑誌であるとつくづく実感します(というのもけしてあてずっぽうではなくて、「リリカ」という雑誌名からしても…という種明かしは次号で)。
そして見逃せないのが読み応え充分の編集後記「編集室をのぞいチャオ!」。松苗明美によるていねいなカットが、編集部を満たしていたであろうムンムンの熱気を存分に伝えてくれます。
(雁99/10/10)
このファイルトップへ