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No.114
川原泉 かわはらいずみ
*ファンサイト http://hello.to/kahra/ (リンク切れ)
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架空の森
【出版社】 白泉社【発表年】1987年2月25日 【サイズ】【その他】「美貌の果実」収録 花とゆめ本誌掲載=昭和61年13号
【感想】
文庫版解説で、詩人伊藤比呂美氏が「友達が泣ける泣けるというから…何故かわらないが自分も泣けた」と評するこの作品。確かに、不審な母子→実は実業家の隠し妻と隠し子→彼らを亡き者にしようとする追手→それを見守り助ける主人公の少女、という設定は、きわめてありふれています。が、それでいて読者の涙を誘うのは、ひとえに川原氏のモノローグの巧さと、人間がどこまでもサビシク、またサビシイからこそふとしたヤサシサがとてつもなく暖かく感じられる、という絶妙な心理描写・人間模写に成功している作品だからではないでしょうか。物語最後、立派な青年に成長した少年織人に、主人公苑生が「どれ! もっと顔をよく見せてごらん」と感動をもって応える場面は、静かな圧巻です。(00/12 香住)
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銀のロマンティック…わはは 情報・感想お寄せください
【出版社】白泉社 【発表年】1986年 【サイズ】コミックスサイズ【その他】「パセリを摘みに」収録
【感想】フィギュアスケートを題材にした少女マンガは多くありますが、まんがとして面白いうえに、技術・ルールの説明がしっかりあって、それをたった1巻で描いちゃうとは…やはりただ者ではないぞ、川原泉。(SF99/2/21)◆ついに出た『銀のロマンティック・・・・わはは』,川原作品ではわたしの一番好きな作品です。(yoshir99/2/28)
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笑う大天使 全3巻 情報・感想お寄せください
【出版社】白泉社 【発表年】花とゆめにて1987年3号~1988年3号連載 【サイズ】コミックスサイズ【その他】1巻巻末「脈絡のない風景」(1984年コミケート№8)、2巻巻末「森には真理が落ちている」(1988年花とゆめ1号)、3巻巻末「川原のしあわせ」(1989年別冊花とゆめ春の号)収録
【感想】
(2011.12up)
*本編よりも、続編のほうが好き。この人の漫画は年の離れたカップルが多いけど、主人公三人がそれぞれ年の離れたお守役、先生、兄と人生をともに歩んでいくところが、何度読んでもいいなあと。そして、どれも、ほろりと泣けてくるんですよ。登場人物に苦労人が多いと思うのですが、それを卑屈に思わないところが、いいところなんです。そういったところに「ぽろり」くるのかな、と思います。『美貌の果実』シリーズや『架空の森』もいいです。さみしい気持ちの時に読むと癒される気がする。(サツキ)
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*初めて読んだ時は、なんか独特の川原ワールド?に馴染めなかったんですが、読んでいく内に、段々と嵌っていきました。なんか読んでて勉強にもなる漫画です。雑学が沢山書いてあって・・・。少女漫画にありがちな感情移入してのめり込んでいくタイプのものと違って,一歩引いた視点で描かれていて、『うん、うん』と頷きながら楽しんでました。(2002/10 まりも)
~ある日の掲示板~
◆この人の作品は笑いの中に、憂い(?)悲しみ(?)があると感じてます。タイトル忘れちゃったけど、葡萄の木の精が出てくる話や、ゴジラのぬいぐるみをかぶって出迎える女の子のお話がホロリと心にグッときました。笑う大天使も大好き。この頃、作品をみませんねえ。プータオでなんかやってるんですよね。
(2005/5up) *葡萄の木の精が出てくる川原先生の漫画のタイトルは「美貌の果実」です。同名のコミックスに収録されています。私も最後に葡萄の精さんが、自分の命を懸けて女の子を助けた所と、そして、女の子の父親が自分と娘を捨てて、ライバル社の社長と再婚した元妻を責めずに許した所に感動しました。(ぽよ)
◆かなり初期から好きでした。少女漫画を底辺におきながら異色のキャラ達が違和感なく描かれていて面白いですよね。最新作のエッセイ集もなかなか笑わせていただきました。わたしも葡萄の精の話にはホロっときましたよ。ラストの女の子を助けるところ、行基様のつぶやきあたりなんか切ないですよね。他にスケートの奴とか泣けました。あの「まぶしいね」の繰り返しにはやられました。/少女マンガ読み始めの頃にハマった作家なので、この人の作品にはものすごく思い入れがあります。特に『笑う大天使』は僕がハマるきっかけとなった作品なので最初に読んだのもう10年近く昔になりますが今でも印象にすごく残っています。特に『オペラ座の怪人』!この作品読んだときの衝撃は今でも忘れられません…個人的には、お話前半の少女誘拐事件は三人それぞれのキャラクタ紹介するための導入部で、後半三人1人1人のお話になってからが『笑う大天使』だという気がします。他の川原作品といえば、『美貌の果実』、『銀のロマンティック…わはは』はやはり泣ける良い作品だと僕も思います。あと『フロイト1/2』も(客観的に考えてものすごいストーリーだと思うのですが…)僕の涙腺を刺激する作品です。『小人たちが騒ぐので』 売ってるの見たとき結構驚きました。『ガラスの仮面』41巻見たときくらいの衝撃はあったかな…(笑)『小人たちが騒ぐので』 読んでも思ったんですが川原泉ってもう既に隠居されてしまってる気がします。もう既に描きたいものは描いてしまったのかも知れない。ファンとしては寂しいですがこれから再びバリバリ連載する、みたいなのはないでしょう…そういえば川原泉の作品って文庫化されたものもずーっとコンスタントに売れつづけているような…
◆ゴジラのぬいぐるみをかぶってた女の子のお話は「架空の森」だった。思い出した。 私のベストはこれです。なんだか、胸がきゅ~んと苦しくなってしまうお話でした。「笑う大天使」の「オペラ座の怪人」も同じです。この人の作品は、笑いをとっておきながら、胸をキュ~としめつけるほどの悲しさを持ってますよね。隠居と書いてるけど、そうなのかなと私も思ってます。こういう作品を書く川原先生は、心の中に何か抱えているのじゃないかと思ったことがあります。何であるかまで想像はできなかったけど、つらい部分のある人なんじゃないかなとね。
◆私もだーい好きな作家さんです。ずーっと「花とゆめ」(1982年ぐらいから)買い続けているので、デビューの頃から好きでした。一番は「甲子園の空に笑え」です私は・・あの豆の木高校の球児たちがかわいくてかわいくて・・コミックスの1/4スペースに描いてあるのも好きだったなー。
◆私は文庫になった「空の食欲魔人」から入って、過去のコミックスを買いあさったので、オンエア状態では知らないのですよ。でも、いい作家ですね。落語でいえば、古今亭しん正みたいな、(誰もしらねーよ(^^))物語よりも、本人のキャラクターが面白いみたいな・・・(息子の三平もそうだ)なんか、ペーソスのある人ですね。でも、>川原泉ってもう既に隠居されてしまってる気がします。>もう既に描きたいものは描いてしまったのかも知れない。という指摘には、悲しいけども同意せざるをえないものがあります。彼女は、絵がうまいわけではない、何か、壮大なストーリーを訴えるのでもないのです。なにか、道具として資料を集め、それを使ってドラマを作り、(すっごい御都合主義なんだけど、それがどこかはまっている)そこから彼女のキャラクターがにじみ出てくる作品を書いて、それで満足している感じですね。私の個人的な感想ですが、そういうキャラクターだからこそ、心底ほっとさせられるのです。彼女の作品には、人の良さと読者によせる優しい目がそのまま現われている気がします。優しいって、言葉でいうより難しいのですね。ユーモアというのは自分を笑う能力だ、という解釈がありますが、それをもろに表現している点がすごいと言えるかもしれません。大作家とはいえないですが、これからも片隅で読みつづけられる人ではないでしょうか。(99/1/24)
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351小人たちが騒ぐので情報・感想お寄せください
【出版社】白泉社 【発表年】1998/12/22初版・1999/4/15第4版  【サイズ】A5サイズ【その他】白泉社/JETS COMICS/185 ISBN4-592-13185-1   雑誌44317-20
【感想】
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(99/12/19)過去ログ53/2624
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