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No.619
葵 ろむ  あおいろむ
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アソボット五九 全7巻 (2003/3up) 情報・感想お寄せください
関連サイト テレビ東京・アニメ公式サイト http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/59/

【出版社】講談社【発表年】2001年12月26日(週刊少年マガジン4,5合併号)【本のサイズ】新書判【その他】・原作/有森 丈時 ・2002年5月22日(25号)-7月10日(32号)まで、特別編『sanzo@rei』週刊少年マガジンから、2002年後半にマガジンSPECIAL(月刊)に移籍、『アソボット戦記五九』に改称。2003年4月現在、単行本4巻まで
【あらすじ】千年後の未来、世界はバランスを失っていた・・・1万メートルにも及ぶ巨大な樹木 は人間の行く手を阻むようにたちならび、どこまでも果てどなく砂漠は続いていた。 滅亡へと確実に歩みを進めていく世界の中、人間はアソボットと共に暮らしていた。 運命に導かれ巡り会うサンゾウと五九。たくさんの謎を秘めた少年・サンゾウと、 自称最強最悪のアソボット・五九、食い物には目がないトンゴーとメカに強いジョー、 正義感の強いスージィに女盗賊アソボット・魅音もからんで彼らの旅が始まる。目指すは太陽が生まれる地、東の果てジパングだ!!
【感想】
アソボット戦記五九はアニメから見はじめたのですが、私は個人的に好きだと思います。アニメを見て原作を見て千年後の西遊記(正しくは東遊記)、にとても魅力を感じました。個性的なキャラクター達、今の文明が滅びた千年後の世界、その世界に人間と共に生きる新たな種族アソボット、そして、プロフェッサーDによって作られたアソボットを凶暴化させるDウィルス。この独特の世界観と世界が一度滅びるというショッキングな出来事が私の趣味に合ったんだと思います。たしかに西遊記の延長線と言う意見は正しいのかもしれませんが、それはあくまで自分の意見を主張できる大人の見方で、私達若年にとってこの漫画は純粋に面白い、なぜ批判されたのか分からないです、設定だけが全てじゃないのに・・・。キャラクターも魅力がある、私はジョーが好きなんですが、五九、トンゴーサンゾウ、スージィ、魅音、シュール、リアル、ヤズー。このメンバーもとても好き、それぞれが個性が強い強い、話によって目立たないキャラも出てきますが・・・、トンゴーなんかが良い例かと。そのへんは少し残念。逆に五九、サンゾウ以外ではジョーが目立つ目立つ、ルコラ王国編はほぼ彼がメインと言ってもいいです、好きだからいいんですが、目立つキャラと目立たないキャラの落差が激しいと思います。でも面白いことに変わりは無い、アニメは終わってしまいましたが、原作はこれからの展開が楽しみです。あとアニメの声優陣が豪華すぎです、ゲスト声優も、しかもキャラに合っている、キャスティングが上手いです。(2003/10/5 神楽)
週刊少年マガジン連載期、読者の中で最も非難を浴びた作品の代表的なもの。中国三代奇書・西遊記に擬したストーリーと言うことで当初から相当の賛否両論があった。2002年後半にアニメ化というタイアップを得、マガジン読者の多くを驚愕させ、同時にこの作品に対する成否について編集部の紆余曲折を露骨に呈したと言えるのだが、私・鷹嶺 昊としては週刊少年マガジン本編連載時は特段注目はしていなかった。しかし、マガジンSPECIAL移籍による週刊少年マガジン休載、5月から7月にかけての特別篇9話を注視してみて思ったのは、さながら多くの読者層が非難する程、つまらないわけではないと見る。確かに、西遊記の世界を大幅に擬し、二十一世紀初頭にこれを運んできた編集部の思惑は疑問を投げかけることは出来るのだが、原作・有森丈時氏の独特の世界観は奇しくも週刊少年マガジン最後の短期連載となった特別篇9話に集約されていたと思うのは必ずしも、間違いではないと見る。逆の見解で、この特別編を最初に運んできたとするならば、本誌でこれほどまで短命に終わることはなかったと確信して止まない。偏に有森氏の脚本はただ単に西遊記の二番煎じという部分にとどまらず、現代の諸問題、未来観の危惧、人間のメンタルに重ねて実に広大な空想世界を脳裏に創造させて読者を引き込む魔力を感じる。それは私、鷹嶺 昊が尊敬する作家・藤崎竜氏に作風は似ているわけであり、多くの読者層がそのハイクオリティについて行けなかっただろうし、一般論として、現在の風潮よりも先駆けしすぎたとも言える。また本編での短命の一因に作画・葵氏の画風にもあると思われるわけだが、自信はそれほど抵抗感は感じられなかったが、確かに癖はある。最大読者数を抱える週刊少年マガジンという敷居が、当作品にとってまだまだ高かったことは否めず、分家・月刊誌マガジンSPECIALへの移籍は順当な路線だっただろう。事実、マガジンSPECIALでの当作は幾分自由が利いて視界が広がる展開になりつつあると思うのは、果たして間違いであろうか。(2003/3 鷹嶺昊)
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