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No.618
中垣 慶  なかがきけい
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風使い銀牙 全1巻 (2003/3up) 情報・感想お寄せください


【出版社】少年画報社【発表年】1994年10月15日本のサイズ】B6判【その他】
【あらすじ】使い込まれたタロットカードには、歴代の魔女の魔力の化身、魔性の精霊が眠っていた。邪心などかけらもない純粋無垢な一人の少女によって偶然、召還された使い魔は、人間の命を宿した少年の姿となって、解放される。出遇いは……運命だった。
【感想】
93年度進研ゼミ中学講座「チャレンジ」1年生の誌上にて連載されました。当時リアルタイムで読んでたのです。絶版と聞いてショック!どうやら同氏のコミックス「お願いアルカナ」5巻に続編が収録されているとか…復刊ドットコムにリクエストを出しましたので、是非、興味のある方は一票を投じていただけたら幸いです。
http://www.fukkan.com/vote.php3?no=16104(2003/5 Mette)
繊細で非常に柔らかなタッチの絵が惹きつける中垣氏諸作の一。正統派ファンタジーとして、80年代から90年代初頭のファンタジー作品の中核に位置したと評する。主人公・森山樹と精霊・木葉銀牙が紡ぐ優しさに満ちた関係とその舞台は、正しく二十一世紀現在において方々に見かけないノスタルジックなものであり、言い換えれば古いのかも知れないのだが、逆に言えばこの作品にかなうファンタジー作品が少なくなってきたと言えるのでは無かろうか。どちらかというとマイナーな青年誌での掲載が主流の中垣氏なのだが、その俗っぽいイメージの連載陣の中にあって、当作を始めとする純正統派ファンタジーは際立っていただろうと見る。純粋一途に樹を守ろうとする銀牙の姿は女性視点から見て非常に惹かれるものがあるだろうし、男性視点、特に私の視点から見ると、当時はやや疎遠気味に映ったものだったが、今振り返ってみると、これぞ優しさの原色と言っても過言ではない。ラストは特に万遍なく感情移入する余地があり、涙なくしては……とまではいかないまでも、非常に感動できる事を保証できよう。今、何かに疲れ、誰かの優しさを感じたい女性にお薦めの一冊である。(2003/3 鷹嶺昊)
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