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No.298
筒井百々子 つついももこ
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1スウの銅貨 ご意見ご感想お待ちしてます!
【出版社】 大陸書房【発表年】 その他参照【サイズ】B6判【その他】メヌエットコミックス/収録作「イーフリアム」(プチコミック1980年10月号)、「レオニズの夜」(同1980年11月号)、「聖なる夢」(同1980年12月号)、「雲の機関車」(同1981年1月号)、「ララバイランド」(同1981年2月号)、「たそがれのインディアン」(同1981年3月号)、「村はずれの聖母」(同1981年4月号)、「5月の屋根の下」(同1981年5月号)、「はしばみ谷」(同1981年6月号)、「ベネトーシュ」(同1981年7月号)「サーペンタイン幻想曲」(同1981年8月号)、「1スウの銅貨」(同1981年9月号)
【感想】デビュー作「イーフリアム」に始まり、どれもやさしさとかなしさにあふれた、初期らしくみずみずしい短編集。(雁99/12/19)
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たんぽぽクレーター 全2巻 ご意見ご感想お待ちしてます!
【出版社】 小学館【発表年】第1巻1984年10月20日初版 【サイズ】B6判【その他】PFビッグコミックス
【感想】近未来の「月面総合医療都市 たんぽぽクレーター」が舞台。メルヘンチックな表紙そのままのやさしい絵、やさしい登場人物たちにあふれているけれど、描かれる世界は明るさの中に暗く重いテーマを秘め、作品に流れる空気は澄んでいる分張りつめて感じられる。人の持つ強さ弱さ、矛盾や葛藤が優しくも厳しいまなざしで描かれています。(雁99/12/19)
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 ■□ある日の掲示板■□■(99/12/19)
□筒井百々子はクレヨン画のようなタッチが印象的ですね。これは後期の方(たとえば「空の上のアレン」)が顕著かな。ジャンル的にはだいたいSFかファンタジーで、「たんぽぽクレーター」のシリーズは近未来SFでESPもの。内容をひとことでいえば「やさしい」につきます。菩薩的な、「この世界からすべての不幸がなくなってみんながしあわせになれますように」という祈りのようなやさしさ。それは必然的にこの世の不幸や悲惨を描くことを伴うわけで、そういう意味で内容的に一番重いのが最初期の「たんぽぽクレーター」でしょう。これが現時点でこの人の最高の作品だと思うけど、内容の重さに気軽に読み返せないの がつらいところ。というわけで、個人的に一番好きなのはじつは「小さき花や小さき花びら」だったりします。これもほんとはけっこう重い話なんだけど、最後の無限のやさしさに、ほとんど読むたびに泣いてしまいます。短編集の「1スウの銅貨」もいいですね。最後の表題作がやはりやさしさにみちています。これはかなり手に入りやすいです。大陸書房で出てラポートで再刊されたんだったかな。他にも「ものまね鳥シンフォニー」「グレンデル星座」に……ああ、思い出したらうるうるしてきた(笑)。ただ最近作の「空の上のアレン」はじつはよくわからない(^_^;)。ちゃんと最初から読み返さなきゃと思いつつ……いけませんね、こんなこっちゃ。 (かぜはるか99/7/2)