(99/5/5 open)
天才
柳沢教授の部屋 *





 
BY 山下和美
    私にとってこの方の魅力は、ストーリーの作り方に現れる立体感。空間的・時間的そして人間の視点が、ヒトコマ毎に切り替わり、時には切り替わったままヒトコマの中に併存し、まるですぐそこに彼らを見るような、そんな臨場感を生み出してくれます。たとえば1巻第11話。2巻第18話、19話。3巻23話、26話、27話、そして4巻、タマの登場…「ゴースト・ラプソディー」にもその手法はふんだんに使われています。が「教授」の場合もちろん、魅力はそれだけではありません。ここではその魅力をほんの少しでも、分かち合えればと思います。ご意見ご感想、こちらまで
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1 第1話:登校 第1話、教授の感じがちょっと違います。お母さんが「ママ」だし、教授はひたすら「無言」の人になってます。教授キャラクター、ここに始まる!ワンレン・ボディコンの女子大生が六本木を闊歩する第4話。時代を感じさせます教授が夢の中で遊ぶ第9話。「夢からさめるまで走ってくれたまえ」くう、かっこいい!そして1巻マイベストが11話。「柳沢んちののちりゃんじゃないかあ!」「思い出しました。山田平作君でしょう」視点の切り替わりが絶妙です。そしてバラの下で眠る平作さんを見守る教授のまなざし。ジーンときます。
第2話:犯人をつかまえろ
第3話:美青年のキス
第4話:悲しみの助教授
第5話:食卓の経済学
第6話:休日、孫と過ごす
第7話:教授、公園を散歩す
第8話:教授、六本木へ行く(前編)
第9話:教授、六本木へ行く(後編)
第10話:教授、猫と対決す
第11話:教授、童心にかえる
2 第12話:教授、パンク野郎に愛される 柳沢家の生活感、教授夫婦の歴史が伺える第14話が好きです時の流れの中で過去を胸に抱きながらも常に今にありそしてその先を、きっとわくわくして模索し続ける教授の姿勢が感じられる第17話が2巻のマイベスト。ただ、「教授はこれからも私の教授であることに変わりはありません」そう声を大にし、恩師を見送る柳沢教授に舞い降る雪は、とてもとても切ないですそして過去と現在が入り乱れる18・19話。教授に習って幽霊対策もばっちりの20話も好きです。
第13話:教授、娘たちとデパートへ行く
第14話:教授、妻を想う
第15話:教授、教え子に再会す
第16話:教授、娘の夫婦がんかに巻き込まれる
第17話:教授、恩師に別れを告げる
第18話:教授、幼なじみと再会す(前編)
第19話:教授、幼なじみと再会す(後編)
第20話:教授、幽霊と出会う
第21話:教授、さぶと知り合う
3 第22話:教授、車に挑戦す 第23話、酔漢からみた教授はまさしく「異星人(スペースマン)」。でも「私にとってもあなたは異星人なのです。あなたにわかるだろうといわれても私には皆目見当もつかないのです」。そしてわからないことは追求せずにいられない(どんな状況においても!)教授がここにいますさぶ再登場の第26話。教授が敗北をかみ締める珍しい一作。第28話、三雄さんとの問答はなかなか笑えます。その後のお母さんの言葉がまた効いてます。第31話は教授夫妻の歴史が伺えるシリーズ(?)第2弾です。
第23話:教授、酔漢にからまれる
第24話:教授、ゼミ合宿す(前編)
第25話:教授、ゼミ合宿す(後編)
第26話:教授、脱帽す
第27話:夢の教え
第28話:男が迷う時
第29話:星降るゲレンデ
第30話:ヒロミツの決意
第31話:思い出がよみがえる時
第32話:オバさんの咆哮 いつだって人間への好奇心でいっぱいの教授。第32話の相手はオバさん第34・35話はちょっとシビア。マイベスト、というのとはちょっと違いますが全巻を通じて印象に残るものの一つであることは確かです。「私のやることに終わりはない 何かを見つけるべきだ」「その何かをつかめる奴なんてほんの一握りさ」「しかしそれは持てないのではなく・・・」緊迫したやりとりが胸に迫ります
第33話:勝利の味わい
第34話:希望行きのバス(前編)
第35話:希望行きのバス(後編)
第36話:気高さの秘密
第37話:小猫の贈り物
第38話:おとなへのハードル
第39話:探索者たち(その1)
第40話:探索者たち(その2)
第41話探索者たち(その3)
13、ま