前のマンガ家さん**次のマンガ家さん
*
No.124 
清原なつの きよはらなつの
*関連リンク先 募集中!
欲しくなったので買いに行く ・・・>Amazon.co.jpアソシエイト
*
エントランスへ□ 作品/作家館へ
ワンダフル タイム (2011.12up) 感想・情報お待ちしてます!
【出版社】早川書房【発表年】不明  *詳細調査中。ご存知の方お知らせください!【サイズ】文庫【その他】
【感想】
*“なごやか”夫婦ものといえば、岩館真理子『えんじぇる』、坂田靖子『マーガレットとご主人の底抜け珍道中』に加えて、清原なつの『ワンダフル タイム』です。清原なつのは、理系出身なのでSFと乙女が微妙に入り混じった作品が多く、そしてまた、女の子の「性」の問題を扱う作品も多いと思うのですが、この作品はそういうことを抜きにして、ただただ楽しい。だんなさまが宇宙人という、とんでもない設定ですが、太平&錦のカップルのほのぼのさが、かなりのツボです。学園物の『群青の日々』『花岡ちゃんの夏休み』あたりもいいですよね。(サツキ)

このファイルトップへ
銀色のクリメーヌ 感想・情報お待ちしてます!
【出版社】集英社 【発表年】 【サイズ】新書版【その他】ぶ~けコミックス/「金色のシルバーバック」に収録
【感想】
*クリメーヌは小さな女の子です。このお話は、クリメーヌと、彼女を引き取ることになった青年学者のお話です。二人の生活はとても愛情に満ちたものでしたが、最後に、どうしても別れなければならなくなってしまいます。別れのシーンで、二人は手話を使って、静かに会話をします。自分の運命を愛する者から話してもらったクリメーヌは、自らの運命を受け入れようとします。クリメーヌが、青年と手話で最後の会話をするシーンでの、クリメーヌの凛とした姿は、読むたびに涙があふれてきてしまいます。科学と人間の業を背景を取り上げた、清原さんらしいとてもせつないお伽話です。(TC99/2/14)
このファイルトップへ
あざやかな瞬間 ご意見ご感想お待ちしてます!
【出版社】集英社 【発表年】1985年初版発行 【サイズ】新書版【その他】りぼんマスコットコミックス/同時収録:「飛行少年モッ君の場合」「7日の休暇をとって」「スキヤキ・ジゴロ」
【感想】
*大学に通いながらモデルの仕事をしているるりをは、カメラマンを目指すトシと一緒に暮らしていた。トシが撮るるりをの写真を、彼女はブスに撮れているから嫌いというが、写真の中のるりをは着飾っていないとてもいい表情をしている。そして、トシはカメラを片手に、アフリカへと旅立っていこうとしていた。(TC99/5/15)
このファイルトップへ
未来より愛をこめて ご意見ご感想お待ちしてます!
【出版社】集英社 【発表年】1982年初版発行 【サイズ】新書版【その他】りぼんマスコットコミックス/同時収録:「秘密の園から」「ロゼ」「飾り窓のあかね姉さん」
【感想】
*「未来より愛をこめて」:25世紀の未来社会、アレックスは科学アカデミーに所属し、タイムマシンの研究を行う15歳の天才科学者。大昔に滅んだ薔薇の花を研究しているクリムゾンが、ある日突然いなくなった。彼は「消去」されたのだという。「消去」とは、科学アカデミーやメガロポリスに不利益を行った者に対して行われるらしい。クリムゾンが病院に入院していることを知ったアレックスが訪ねていくと、そこにいたのは、記憶をなくしてアレックスのことも覚えていない別人のようなクリムゾンだった。この事件を契機にアレックスは、何もかも管理される今の社会に疑問を持ち始める。
「秘密の園から」:アレックスは、タイムトラベルした先の時間で、バイルシュタイン博士に出会う。博士は、人々の心を管理しやすくするように「しあわせ」にする薬の原料となる青い薔薇を栽培していた。
「ロゼ」:データファイルには極悪人と記載されているバイルシュタイン博士とアレックスを捕まえるために、未来からタイムパトロールがやって来た。やがて、彼も真実を知り、体制の情報操作に踊らされていた自分に気づく。彼もまたタイムパトロールに追われる身に。(TC99/5/15)
このファイルトップへ
群青の日々全1巻 ご意見ご感想お待ちしてます!
【出版社】集英社 【発表年】表題作1985年ぶーけ11月号、同時収録「聖バレンタインの幽霊」(1986年ぶーけ2月号)「カメをまちながら」(1986年ぶーけ5月号)「8月の森を出て河を渡って」(1986年ぶーけ8月号)。巻末「おしゃれTALK」「清原なつの全作品リスト(1987年3月現在)」収録 【サイズ】新書版【その他】ぶ~けコミックス/
【感想】
*表題作:ヒロイン日高理は女の子になりたい男の子、男子校で一人スカートをはいた男の子・・・なんだと思ってた。だってその方がいかにもこの作者らしんですから~。でも今回は違った。理は正真正銘女の子で、彼女と彼女の周りの男の子3人との、「どいつもこいつも色気づいてこわれ」てしまう、「いい関係」のお話です。その他同時収作もなかなかよし。(雁99/3/7)
~ある日の掲示板:「おすすめ短編」編~(99/3/7)
「花図鑑」:これを読んで清原なつのにはまりました。カルチャーセンターの小説講座に通ってた女の子の話が印象的。女性の性器についての記述にはまいりました(笑)
このファイルトップへ
アンドロイドは電気毛布の夢を見るか? ご意見ご感想お待ちしてます!
【出版社】集英社 【発表年】1987年初版発行 【サイズ】新書版【その他】ぶ~けコミックス/同時収録:「勅使河原松生の半生」「春の微熱」「セーラー服の気持ち」
【感想】
若き科学者が人と見分けがつかない高性能アンドロイドの開発に成功した。しかし、彼は婚約者をモデルにアンドロイドを開発してしまったために、町には彼女そっくりのアンドロイドがあふれかえる。そのことが原因で婚約者に家出されてしまった彼は、彼女を探して町に出る。というのが、本筋ですが、私は初老の女性科学者のラストシーンがとても清原さんらしくて好きです。(TC99/5/15)
このファイルトップへ
飛鳥昔がたり ご意見ご感想お待ちしてます!
【出版社】 【発表年】 【サイズ】【その他】
【感想】
*「飛鳥昔がたり」だったんですね。私が小学生だったころかしら・・・この有馬皇子の話を読んで、今の私の歴史好きは始まります。この本があったから!もう今となっては題名も忘れてしまっていて、たまたま思い出して清原なつので検索して、題名を知ることができました。感激です。もう大人になってからは漫画は読みませんが、今でも清原なつのの漫画は強烈に記憶の中にあります。「桜の下の満開の下」これもすーんごく好きだった作品です。あの作風は変わっていないのでしょうか・・・(0109 まーちゃん)
 タイトル忘れてしまったんですが、清原なつの先生の、有馬皇子の話。泣けるのは、その後の修学旅行じゃ有馬皇子がモデルという菩薩(観音?)像の前から動けなくなるところ…。思い出せたら在庫探して、見つけられなかったら復刊.comに復刊依頼かけようかと思ってます。(00/10/1惣)
A! 感想コーナーで質問を受けていた清原なつのの「有馬皇子の話」は、『飛鳥昔がたり』です。突然SFに転回する意外な結末ですが、その後のアレックスシリーズや真珠取りシリーズのようなSFものの走りとなっています。また清原の作品にしては珍しく、史実をマクラにした作品でもあります。清原のSFには、時々妙に細かい専門用語や化学式の落書きが飛び出して来ることがありますが、これは少女マンガ家には希有な存在である、理系(薬学)出身の清原の専門用語へのこだわりと思われます。同様の傾向は理学部で数学を専攻していた図鳥明児の初期作も見られます(図鳥の場合は数式が出てきます)。

ただ、清原のSFは、科学というものの持つ反人間性や、人間との接点を探る作品が多いのも特徴です。これは清原のSFのもう一つの特徴で、おそらくは清原の大学時代の初期作品にみられる社会観や知識観にも親和性を有していたと考えます。 大学時代の清原作品には、広く学歴貴族文化的(竹内洋のいう)な教養知への志向が随所にみられます。それは例えば、背景の本のタイトルに『妄想から科学へ』(エンゲルスの反デューリング論文、『空想から科学へ』のパロディー)等の社会科学のテクスト名を書き入れることや、かつて花岡ちゃんが憧れた「読書」好きの叔母の存在から窺えます。こういった学歴貴族文化、または「教養」への志向は、少女マンガでは極めて珍しいことです。

清原のSFは、多くの清原作品に見られる衝動的な愛へのパッションと同時に、科学と人間との関わり合いを模索しているという点が特徴的です。『真珠とり』などはその典型といえるでしょう。(00/10/5@掲示板 鳥屋 宏香)


このファイルトップへ
*ファイル行方不明。当時の皆様ごめんなさい。。(2011.12 管理人)
■□■ある日の掲示板■□■
掲示板過去ログ58/2879288528892891(00/2/6)
掲示板過去ログ61/3020(00/3/25)