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No.144
入江紀子
いりえのりこ
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のら
全3巻
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【出版社】アスペクト 【発表年】1巻初版1999年8月発行 【サイズ】B6版【その他】巻末の作者記によれば本作は「シンバット」→「ヤングクラブ」→「コミックガンマ」(ここまで竹書房)→「スピリッツ21」(小学館)と流れ流れた「ぷーたろ漫画」だそうです。
【カバーは語る】「のら。かわいい娘。女の子は大変。でも楽。面白かった、入江さん。高口里純(マンガ家)」(1巻帯より)
【感想】
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「のら」の、「すきな名前で呼んでいいよ?」の台詞が、愛しくもあり、潔くもある。心の奥底で満たされていない「何か」を、主人公「のら」は埋めていく。っていうか、うめてくれない?笑。(2003/7/8 aksweet)
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頼るものも頼られるものも、名前も家も家族もなくひたすら「今」を生きるホームレス(女)。「楽なところで生きたからって逃げることにはならないんじゃない?」「バカだと人生楽だよー!」がメッセージか。こんなんあり?という抵抗感も強かったが同時に惹かれるものも。ネットで知り合ったマンガ好きの男性にこの作者のファンが多かったのは不思議だ。(2002/12 伽羅)
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なんぎな奥さん
1-5→
ご意見ご感想お待ちしてます!
【出版社】白泉社 【発表年】
1992年シルキー9月号より連載
【サイズ】B6版【その他】白線社レディースコミックス/1巻巻末「結婚禁止」(1992年シルキーシャワーズスプリング号)「まにあうかもしれない」(1992年シルキー7月号)2巻巻末「クール・ネイビー・ブルー」(1991年ぶ〜けDX春の号)「わらうハンサム」(1994年シルキー12月号)「入江はこうして生きている(2)」(書き下ろし)収録
【感想】
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タイトルは、おくさんが難儀な目に合うのではなくその逆…てことが、しばらくしてわかりました。パワフルな女たち…もさることながら、わたしは「軟気な夫」夏央のキャラクターに注目してしまうなあ。(雁野99/4/4)
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ママのめくじら
ご意見ご感想お待ちしてます!
【出版社】白泉社 【発表年】1993 「かれん」掲載
【サイズ】B6版【その他】白線社レディースコミックス
【感想】
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入江紀子さんの子供の描き方が好きです。対等に扱っているっていうのかな。この作品にでてくる美実(みみ)も良いです。よく考えるとかなりハードな状況なんですが(母親に捨てられるという)。掲載されていた「かれん」(けっこう好きだった)がなくなって、「ひどい!」と思っていたら、白泉社がコミックスをだして、さらに続きも載せてくれました(「夜をどうしよう」を参照のこと)。白泉社えらい!(SF99/3/14)
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夜をどうしよう
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ご意見ご感想お待ちしてます!
【出版社】白泉社 【発表年】1995 【サイズ】B6版【その他】白線社レディースコミックス/表題作他、「ママとみみ」「みみのまいにち」「バラ家の人々」収録。
【感想】
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秋里和国さんが「マンハッタン症候群」を描いたとき、エイズは特別な病気でした。でも、今では、特別なものでなく、身近にあってもおかしくない病気だ…とわかっているようで、わかっていないもの。この話を読んだとき、自分の中にある偏見に気づき、考えさせられました。「朝まで歩こう」(「神様は役立たず」に収録)と対になっています。ぜひ両方読んでみてほしいです。同時収録の「ママとみみ」「みみのまいにち」は「ママのめくじら」の続きです。小学生になっても相変わらずマイペースなみみがかわいい。(SF99/3/14)
●ある日の掲示板
「夜をどうしよう」って言うとエイズのお話ですね。中編の割にエイズに対する偏見、それを乗り越えていく友情、恋愛が上手く描かれていますよね。逃げるんじゃなく真正面からぶつかる素晴らしさを教えられた作品でした。(やの99/7/2)
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入江紀子短編集
ひなた
【出版社】集英社【発表年】2000年2月28日初版発行 【サイズ】B6版【その他】YOUコミックス/表題作ほか「カポック」「サンドイッチ」「帰らなくちゃね」「おなかとせなか」収録
【カバーは語る】毎日幸せな事ばかりじゃないけれど焦っても仕方ない、笑顔でゆっくりいこう・・・みずみずしいタッチで読む人の心をやさしく癒す短編集
【感想】
ご意見ご感想お待ちしてます!
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〓 入江紀子作品を語る 〓
私も入江紀子さんの作品はスキです。あの、家族(夫婦)はいい味だしてますよね♪のほほんというかマイペースというか。新刊が早くでないかと待ちどおしいです。(sugar00/1/10)
●ある日の掲示板〜「トピック:おすすめの短編は?」から(99/3/7)
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大好きです!シリーズ物もいいけど、短編もいい!すべての作品で、主人公たちが、真っ直ぐに、それでいて肩の力を抜いて、生きているのが
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ステキですね。だから、「夜をどうしよう」みたいなテーマの作品も、ちゃんと真っ正面から描けるんだと思います。「愛しすぎなくてよかった」だけ
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には手を出していないのですが、読まれた方、感想をお聞かせ下さい。よろしく。
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「愛しすぎなくてよかった」は買わなくて良かった、って感じデス(爆)。入江紀子さんと原作者の内館牧子さんってスタンスが全く逆だから。ファン
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にはあんましおススメできない内容になってる。ナニ考えてカップリングしたんだろーね……
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うん、そうだろうなぁ。あのカップリングだと、古書店で見つけても、買うのが躊躇されます。逆に、内館さんのファンなら、関係なく買われるので
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しょうが、……。まあ、100円コーナーに並んだら、買う事にしようかなぁ……?
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面白いですよね。私も好きです。でもあの人もいろんな所から単行本出しているので,古本屋で探すときはあっちこっち行かないと… 青年系の方では竹書房から「のら」全3巻「めとろがーる」全2巻が出てますね。(sho99/3/31)
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「私は私なんですけど」
とっても、入江さんらしい、いい作品ですよね。入江さんのスタンスって、自分らしく自由に生きるってところにあるようなきがするのですが、それがゼンゼン悲観的な(あるいは、皮肉な)表現にならずに、とっても元気なところにひかれてしまいます。(honbako99/4/28)
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入江作品は、「なんぎな奥さん」だけ、しかも3巻までしか読んでいません。「奥さん」のキャラクターに共感できなかったのが致命的でした(^^;) (雁野99/5/13)
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入江作品を「なんぎ」しか読んでないというのはもったいないっすー。ぜひとも
「のら」
を読んでいただきたいですねー。新刊での入手は困難でしょうが、古本屋でわりと楽に手に入ると思います。再刊の予定もあるみたいだし。あと
「私は私なんですけど」
とか
「ママのめくじら」
、
「なまえをよんで」
とか、いいっすよ。個人的には
「こぐまのマーチ」
に入ってる2階の彼女の話(タイトル忘れた(^_^;))がすごい気に入ってるんですけどね。それから
「タッグ」
。そうか、入江作品の男女関係ってタッグパートナーだったんだなあ、しかしそれを作者自身にタイトルで使われてしまっては読み手としては立つ瀬がないぞ、つーか(^_^;)。(かぜはるか99/5/13)
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入江作品のキャラに共感できないのは、作者があんまり、キャラに思い入れをしてないからだろうと思ってしまう。わたしの好きな作家、全般にこの傾向があるように思います。(萩尾望都とか、明智抄とか、……。)
まあ、作者がキャラに強く思い入れをしているかどうか、と、読者がキャラに共感するかどうかは別の話ですけどね。
入江作品の場合は、軽やかさが身上みたいなとこありますね。うちの同居人が、もう一歩踏み込めば泣けるのに、って言っていますが、まあ、その軽やかさというか、突っ張ってる部分(ふつうならしんどいとされるようなこと(「普通の人たち」からの圧力のようなものね)に、力強く、そしてしなやかに、対応する部分)ってすてきだなぁと、わたしは思います。
「のら」
のころって、まだ、ふわふわしたファンタジーって感じで、わたしとしては、いいんだけど、いまいちって印象でした。わたし的には、
「私は私なんですけど」
や
「なまえをよんで」
あたりが、メッセージもストレートでわかりやすく、お勧めだったりします。(honbako99/5/14)
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そういえば
「祝田さん」
というのも というのは如何?(雁野99/5/14)
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「祝田さん」はぼく的にはまあまあってところです。悪くはないんですが、なんかいまいちぴんとこない……。(かぜはるか99/5/14)
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うん、わたしも、かぜはるかさんのご意見に同意してしまいます。入江さんの長編て、「なんぎな〜」と同様、みんな、連作短編(まあ、これはわたしの解釈です)なんですが、どうも、読後感が、ぼんやりするというか、印象が薄いですね。入江さん、短編の方が切れ味絶対いいですよ!(ですから、それらの長編の巻末とかに収録されてる短編の方が面白かったりもします。)(honbako99/5/15)
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この人は青年系で(っつうか麻雀誌)最初に目にしまして,絵的にもストーリー的にも好みだなと思ったのですが,レディース系がホームグラウンドのようですね。単行本はほぼ持っているのですが,この人もまたまた追っかけるのが難しいですね…あげくは掲載紙と全然関係ない出版社から単行本出てるし。おすすめが色々あがっているようですが,青年系で「のら」全3巻が結構気に入ってます。「こぐまのマーチ」も好きですね。
この人の描く女性の主人公は,自分が女性であることを意識していなくて,ひょうひょうとしているところがイイです。男と女としてではなくて人間として存在しているというか…自分的には理想的な男女関係ですね。
男が男であることにあぐらをかかず,女が女であることに甘えず。
女が女であることにあぐらをかかず,男が男であることに甘えず。
対等にあるってのはいいことです。そういう意味では,
深見じゅん
「ぽっかぽか」も近いものがあるかも… 「ぽっかぽか」も大好きな作品です。(sho@99/5/17)
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もともと、デビューは「アフタヌーン」なんですよね。青年誌から、レディースに活動場所がうつっていったようです。でも、入江紀子さんについては、ジャンルわけは不要かな。男性ファンも多いようです。(SF99/5/17)
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