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No.596
石川　賢　いしかわ
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ゲッターロボサーガ　巻　(0212up)　　　情報・感想お寄せください
【出版社】双葉社【発表年】【サイズ】【その他】原作：永井豪/ゲッターロボ３巻　ゲッターロボＧ２巻　ゲッターロボ號５巻　真ゲッターロボ２巻
【感想】　
１９７０年代に、東映が「マジンガーＺ」に続いてテレビアニメ化した作品の原作であり、近年、テレビゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズの人気に乗じて番外編的な世界観を持つＯＶＡも制作された作品です。しかし実はテレビ版とマンガ版では細部が大きく異なります。もっともこれはダイナミックプロの作品には大抵言える事なんですが。（例：デビルマン）
アニメ版の「ゲッターロボ」と大きく異なる点は、リョウ達ゲッターチームが健全な正義漢として描かれるアニメ版に対し、マンガ版はいささかダークサイドな設定が成されており、かなりバイオレンスな味付けがされている点です。リョウはしょっぱなから亡き父の遺影を抱いて父を追い詰めた空手道場が主催する試合に殴り込みをかけ、ハヤトは学生運動過激派のリーダーで、学校の一部を「隼人の校舎」として乗っ取っています。そんなダークサイドなヒーローが繰り広げる世界征服を狙う恐竜帝国や百鬼帝国との壮絶な死闘は、石川先生の画力も相俟って大迫力で我々に迫って来ます。正に手に汗握るロボットマンガの金字塔と言えるでしょう。
特に「ゲッターロボ編」のムサシがゲッターの心臓を掲げて特攻するシーンは屈指の名場面として有名です。「機動戦士ガンダム」のヒット以降、アニメ、マンガ問わずにロボット物は「リアルじゃなきゃダサい」とう風潮があるんですが、そんな偶像崇拝など簡単に吹き飛ばしてくれる迫力がこの「ゲッターロボ」にはあります！！(2002/12 霊刻堂)
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