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No.595
高橋ゆたか たかはし
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ボンボン坂高校演劇部 全12巻 (0212up)   情報・感想お寄せください
【出版社】集英社【発表年】【サイズ】【その他】週刊少年ジャンプ連載
【感想】 
時計坂高校の入学式、新入生の順奈正太郎は1人の美少女・日比野真琴さんに一目惚れしてしまいます。しかし紆余曲折があって正太郎君は悪名高き演劇部の部長にしてオカマの徳大寺ヒロミの罠にかかり、すっかり彼の愛人と周囲に認知されてしまいます。
なんとか誤解を解いて真琴さんに告白しようと頑張る正太郎君ですが、いつも部長さんの妨害に屈してしまい中々想いを伝えられません。そんな奇妙な三角関係に正太郎にゾッコンの観月リサ、オナベな美少女三輪友紀、正太郎君をオカマと決めつけて更正させようとする肉体派女教師轟蝶子、ヒロミの妹のくるみやライバルにして男殺しの甘髪ねね…更に学園のアイドルでもある真琴さんを狙うパーフェクトライバル春日春や応援団の一本木鯉三といった面々が加わり、正に恋のバトルロイヤルが繰り広げられます。
基本的に1話完結型のラブコメなんですが、間の取り方…つまりコマの使い方が絶妙で下らないネタでもついつい笑ってしまいます。特に同じシーンの繰り返しの描写で、コマが進む毎に徐々に汗が増えていくといった細かい描写がギャグをより一層引き立てています。人気の無いマンガはすぐに切られるジャンプでそこそこの長期連載を果たしたのは伊達ではないのでしょう。各キャラクターの配置も絶妙で、特に本作のベストワキ役・ナルシスの使い方は非常に効果的に働いています。小ネタ役なのに妙にキャラが立っている…それでいて物語のメインストリームは決して阻害しない彼は正にワキ役の鏡と言えるんじゃないでしょうか。(2002/12 霊刻堂)

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