前のマンガ家さん**次のマンガ家さん
*
No.291
赤松 健 あかまつけん
*赤松健の連絡帳 https://kenakamatsu.tumblr.com/
欲しくなったので買いに行く ・・・>Amazon.co.jpアソシエイト
*
エントランスへ□ 作品/作家館へ
ラブひな ご意見ご感想お待ちしてます!
【出版社】 講談社【発表年】1999年3月17日初版発行 【サイズ】新書版【その他】講談社コミックス
【感想】ひなた荘を舞台に東大を目指す主人公と住人とのドタバタラブコメディ?2000年の注目作の一つ(かりゅう99/12/19)
このファイルトップへ

魔法先生ネギま! 1ー3巻以下続刊 (2003/3up)  ご意見ご感想お待ちしてます!
【出版社】講談社【発表年】初出2003年2月26日【サイズ】新書版【その他】週刊少年マガジン2003年13号より連載開始
【あらすじ】魔法学校を卒業したネギ・スプリングフィールド(10)は、修行のため、日本で教師となることを決められる。赴任先・麻帆良学園中等部で、神楽坂明日菜を始めとする三十人の女生徒の担任となったネギに、様々なハプニングが……
【感想】
処女作「AIが止まらない!」における発展期から、一大ブームとまでなった『ラブひな』の隆盛期を経た、講談社・週刊少年マガジン萌え系の重鎮・赤松健がラブひな終了後一年半を経ての新連載。その筋では早くから話題視されている。現在のハロウィン流系(ハリーポッター)ブームに、前作・ラブひなとGTOをミックスさせたような展開なのだが、初回からいきなり赤松流が目白押しで爆走している印象が強く、主人公に深く関わりながら、物語に彩りを与えるメインヒロイン格・神楽坂明日菜を始めとした三十人余の美少女キャラクタを陳列。自称・美少女萌え系流派・ギャルゲーマーの鷹嶺なのだが、私見として、この作品はキャラクタ個々への魅力はあるのかも知れないが、残念ながらすでにさばき切れていないイメージが強く、ストーリー的にも息継ぎの余地が見受けられないために、読んでいて胸が苦しくなる感じが否めず、個人的には全くもってハマりそうにはない。ただ、マガジン編集部からしてみれば、赤松氏は『ラブひな』が対角川流メディアワークス系が勢力を振るう萌え路線への急先鋒として、アニメ・フィギュア・ゲーム等の破格な売り上げを計上した実績と恩義があり、また赤松氏自身も客観的に考察すれば、個人に力強い赤松流ラブコメとして、独自の権威を確立し、その厚い固定支持層・組織が絶大堅固なため、仮に本編でのストーリーやキャラクタの構築編成にあからさまな破綻を来したとしても、容易に打ち切りなどの終了はないだろうと見る。またそれが無く、赤松流ラブコメ路線の新境地開拓に成功したとしても、かつての威光に片足が届くかどうかは疑問があり、二番煎じとするならば、ラブひなほどの連載期間を保てるかどうかは甚だ心許ない。また、大きな欠落点としては、手堅い男性支持層に支えられている反面、初回でのパンチラやノーパンシーンなどが暴走とされる中途半端なお色気路線にコントラディクションしたことによる、大部分の女性読者層の反感・不支持であろう。実際、私も読んでみてその場面で著しく興醒めしたことは否めない。無意味とまでは言わないが、強引に近い流れでセクシーシチュエーションを演じさせたとしても、かえって逆効果に繋がり、ひいてはマガジン全体のデスクオリティになるので、安易なる展開は避けてもらいたいところであり、赤松氏には『AIとま』から『ラブひな』にかけての旧体質を一掃した、独自の萌え路線・新規支持層を開拓してもらいたいと強く祈念してやまないのだが、いかがなものであろうか。(2003/3 鷹嶺 昊)
このファイルトップへ