〓　杉浦日向子作品を語る　〓
(2011/12掲載)
*杉浦日向子のマンガは少女マンガという括りには収まらないと思う。初めて読んだときは「ちょっと変わったマンガ」と思っていただけなのに、どんどん好きになった。この人も間の取り方、空間の処理の仕方がうまい。江戸の日常を描いているはずなのに、あるとき、ふっ と異次元へ行くようなコマがある。好きなのはやっぱり北斎とその娘・お栄を描いた『百日紅』。そして彰義隊を描いた『合葬』。もっと描いてほしかった。 (サツキ)