前のマンガ家さん**次のマンガ家さん
No.576
あんど慶周 
*関連リンク先 募集中!
欲しくなったので買いに行く ・・・>Amazon.co.jpアソシエイト
エントランスへ□ 作品/作家館へ

究極!!変態仮面  全6巻 (2002/10up)  情報・感想お寄せください
【出版社】集英社【発表年】【サイズ】【その他】週刊少年ジャンプに連載していたマンガ
【感想】
拳法部に所属する正義感溢れる高校生・色丞狂介は、女性の下着を顔に装着するとそのフィット感による異常興奮で体内に眠る母譲りの変態の血が覚醒し、潜在能力の100%を発揮出来るようになる…これが変態仮面だ。女性モノのパンツを顔に被り、ブリーフのヒモを両肩に掛けるという正に変態な出で立ちのスーパーヒーロー…マンガ界には様々なヒーローが存在するが、彼ほどカッコ悪く、バカバカしいヒーローはちょっとない。そして、そんな設定を持つマンガだから、少年ジャンプに連載されていたマンガにも関わらず、非常に本屋でレジに持っていくのが恥かしい作品だ。しかし、そんな下品で低俗なイメージとはウラハラに、コレがまた非常に面白い。いや、面白いといっても練りに練られたストーリー展開とか、物語の裏に隠された深いテーマ性なんかこの「変態仮面」にはありゃしない。でも、そのバカバカしさが妙にパワフルなので、もう笑うしかないのだ。深いテーマだとか壮大なストーリーだとか、後に別段心に残るようなものが無くっても、純粋に大笑いして読んでしまえるマンガがあったっていい。本作はその代表であると思う。物語自体はそんなに練っている訳でもなく、ひたすら変態仮面が悪をお仕置きする様がメインで描かれているだけなのだが、この作品だけが持ちうるパワフルさは「下品」とか「低俗」といった印象だけで拒絶してしまうのは惜しい。時として「癒し」を狙ったマンガよりも元気を貰える作品だ。(2002/10 霊刻堂)

このファイルトップへ