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No.70
吉野朔実
よしのさくみ
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□ 作品/作家館へ
瞳子
全1巻
ご意見ご感想お待ちしてます!
【出版社】小学館【発表年】2001/06/01) 【サイズ】【その他】
【感想】
なんたって「瞳子」は友達にそっくりなんです。プー太郎のところも同じだし、あの右斜め45度位から物事を眺めているところもそっくり。自分の好みがはっきりしていて、こだわりもあって、生活していくのはちょっと下手そうだけど、正直に生きているって感じがしますね。作者の吉野さんって瞳子みたいなのかな?会ってみたい感じがしました。それにしても全編を通して流れている懐かしい時代の雰囲気が、自分の学生時代と重なって、その時代が思い出されました。男女3人の友人関係も、そんなこともあったかなーと懐かしくなりました。この中の短編で一番好きなのは、「ドッペルゲンガー」でした。(2002/7 &)
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グルーヴィ ナイト
全1巻
ご意見ご感想お待ちしてます!
【出版社】集英社 【発表年】1982/4/30 【サイズ】新書版【その他】ぶ~けコミックス/「グルーヴィ ナイト」『ぶ~け』昭和56年9~11月号連載 「変人 in the 温室」『ぶ~け』昭和55年7月号掲載 「ウツよりソウがよろしいの!」『ぶ~け』昭和55年1月号掲載
【感想】
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1920年代のアメリカを舞台にしている作品です。ギャングの世界を描いていますが、どういうわけか暗くない。後の『HAPPY AGE』に通じるところがあります。(ROY1999/2/14)
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王様のDINNER
全1巻
ご意見ご感想お待ちしてます!
【出版社】集英社 【発表年】1985/4/20 【サイズ】新書版【その他】ぶ~けコミックス/「王様のDINNER」『ぶ~け』昭和59年2月号掲載 「TRISTAN」『ぶ~けデラックス』昭和58年2月10日号掲載 「金色の落葉のふりしきる…」『ぶ~け』昭和55年12月号掲載 「パピヨン・ロード」『ぶ~け』昭和56年4月号掲載
【感想】
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アメリカを舞台にしたコメディです。父親に「母は死んだ」と聞かされていたけれど、実は生きていたという、これだけだと重そうな話になりそうなのに、見事に明るく描いていて楽しい作品です。息子のアーサーは実に器用に世渡りをしているけど、健気なところがあってかわいいです。(ROY1999/2/14)
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HAPPY AGE
全2巻(前編・後編)
ご意見ご感想お待ちしてます!
【出版社】集英社 【発表年】前編1985/8/20 後編1985/9/18 【サイズ】新書版【その他】ぶ~けコミックス/1984年~85年掲載
【感想】
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1920年代のアメリカ・文字どおり古き良き「幸せな時代」。
「その街NYは 密造酒の中でちょいといい夢を見ていた デューセンバーグを乗り回し にじむネオンに抱かれて ジャズやシネマに酔いしれた 街角の悪夢さえ芝居のようだった ショッキングであればあるほど スキャンダラスであればあるほど 夢は 夢は深くなるのだった」
(本
作品より引用)雰囲気たっぷりの一作。(雁1998/9/12)
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奔放なカルラが魅力的で好きです。それにしても、オーガスタスはいろいろなことに巻き込まれますね。本職はカメラマンだということを読んでいてつい忘れてしまう…。(ROY1999/2/14)
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月下の一群/月下の一群PART2
(前編・後編)
ご意見ご感想お待ちしてます!
【出版社】集英社 【発表年】 月下の一群 1983/1/19月下の一群PART2前編1984/5/20・後編1984/4/18【サイズ】新書版【その他】ぶ~けコミックス/1982年~1983年掲載
PART2後編巻末に前作品リスト(1988年時点)、「たそがれコンプレックス」(1980年ぶ~け3月号掲載・デビュー第2作!)収録
【感想】
(2011.12up)
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私にとっては『少年は荒野をめざす』よりも『月下の一群』。もちろん『少年は荒野・・・』の狩野や陸にも相当憧れましたが(何といっても登場人物の名前が良い)、『月下の一群』は、成長するにつれてじわじわと好きになり、大学あたりで逆転。当時は「大学生になったらこんな生活になるんだ」と思ってました(実際は違った)。覚えているセリフも多くて、主人公の毬花の「自分以外の人にも生活や性格があるのだということを 実感してます」「やりたい事 なりたいもの 夢中になれる何かが どうして私にはないんだろう」といったセリフには、自分が重なり、ますます共感。ファッションが大人っぽいのにも憧れました。(吉野朔実はその後、ある種の狂気を描くようになったと思いますが、小学4年生の男子が主人公の『ぼくだけが知っている』は残酷さが薄くて良いです。)(サツキ)
(2004/8up)
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最後に読んでずいぶん経つというのに、未だに忘れられない作品です。吉野朔美作品に言えることですが、印象的なセリフ、シーンがとにかく多いこと。私も最後の「いいのよ どこにいても」と言えるようになった主人公のモノローグで「成長したねえ、アナタ」と目頭を押さえたくなります(笑)(
うり
)
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吉野作品の中でわりと親しみやすい(?)一作ではないでしょうか。けれども持ち味は存分に生かされ、淡々としたストーリーの中に登場人物たちの心情が細やかに描かれて、十分読み応え有り。って、単に私が好きなだけか?はは。(雁1998/9/12)
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雁野さんのおっしゃるように、読みやすい作品だと思います。PART2ラストシーンの「検見川君がどこに居るか 知ってるからいいのよ どこにいても」というセリフが印象的です。(ROY1999/2/14)
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少年は荒野をめざす
全6巻
ご意見ご感想お待ちしてます!
【出版社】集英社 【発表年】1巻1986/4/20 2巻1986/10/20 3巻1995/7/30 4巻1995/7/30 5巻1995/8/30 6巻1995/8/30 (3巻以降リバイバル版?を購入) 【サイズ】新書版【その他】ぶ~けコミックス/1985年~1987年迄連載
【感想】
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初めて読んだ時、なんか恐かった。実は今もそうで、元気のないときには読めません(^^;)。(雁)
★
「少年は荒野をめざす」私は落ち込んだときに読みます。恐いと言うのか、吉野わーるどぷんぷんですよね。最後に突き放される感じがすきです。「はあああ・・」てかんじで・・(みずたま98/11/11)
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一番最初に読んだ吉野作品です。他者と自分との関わりや、自己認識をするということに関してとても考えさせられました。だから、ある意味非常に恐い作品です。
(ROY1999/2/14)
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ジュリエットの卵
全5巻
ご意見ご感想お待ちしてます!
【出版社】集英社 【発表年】1巻1988/10/19 2巻1989/6/20 3巻1989/9/19 4巻1989/11/20 5巻1989/12/13 【サイズ】新書版【その他】ぶ~けコミックス/『ぶ~け』昭和63年5月号~平成元年12月号連載
【感想】
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『少年は荒野をめざす』以降、吉野作品は心理描写に鋭さが増したなあと思います。この作品は「スキャンダラスLOVEロマン」という宣伝がされていますが、それはちょっと違うのではないでしょうか。水と蛍は双子の兄妹で愛し合っている。でも、それは双子のもう一人に自分を見ているのであって、結局自分だけを愛しているように感じました。(ROY1999/2/14)
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天使の声
全1巻
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【出版社】集英社 【発表年】1989/2/28 【サイズ】ワイド版(ハードカバー)【その他】「天使の声」『ぶ~け』1988年2月号掲載 「残夢」『ぶ~けせれくしょん』1985年1月20日号掲載 「眠れる森」『ぶ~けせれくしょん』1987年11月20日号掲載
【感想】
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生きていくために自分でつけた傷は、自分の心で癒すしかない。そんなことを考えました。(ROY1999/2/14)
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いたいけな瞳
全8巻
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【出版社】集英社 【発表年】1巻1991/3/20 2巻1991/11/20 3巻1992/3/18 4巻1992/7/20 5巻1992/11/18 6巻1993/2/20 7巻1993/4/20 8巻1993/8/14 【サイズ】ワイド版【その他】短編集です。ほとんど『ぶ~け』に掲載されていましたが、いくつかはほかの雑誌に掲載されていました。
【感想】
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吉野作品の最高傑作。一話完結ならではの、作者と登場人物との距離感がもたらす甘えも妥協も破綻もない完璧な文芸です。そう、『月の桂』って『夢十夜』が原典ですよね。同じ解釈の方がいて嬉しいです。>ROYさん 吉野さんは夏目漱石ファンのようで、集英社文庫の漱石作品3冊のカバーを描いてますね。私は他に『淡水魚』『花の眠る庭』などがお気に入りです。(大将00/6/4)
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基本的に1話ごとに完結しているので少しずつ読めます。全部で31話あるので、1日に1話ずつ1ヶ月読むという方法があることを吉野さん自身もおっしゃっています。「月の桂」で思い出したのが夏目漱石『夢十夜』です。吉野さん流に『夢十夜』を解釈しているように思いました。他に「夢喰い」や「薄紅」が気に入っています。(ROY1999/2/14)
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ECCENTRICS
全4巻
ご意見ご感想お待ちしてます!
【出版社】集英社 【発表年】1巻1993/12/13 2巻1994/4/20 3巻1994/7/20 4巻1994/10/19 【サイズ】ワイド版【その他】ぶ~けコミックス/『ぶ~け』平成5年5月号~平成6年6月号連載(平成6年3月号を除く)4巻に「カプートの別荘へおいで」(『ぶ~け』平成6年8月号掲載)を収録
【感想】
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タイトルからしてこわいイメージがあるのですが…。出だしの部分から吉野さん独特の哲学的な雰囲気が漂っています。現実は本当に現実として存在しているのだろうか。実は自分が見ている夢なのではないか。結論が出ているような出ていないような、そんな作品です。そういえば『いたいけな瞳』に出てきた人物が何人か登場してきていました。(ROY1999/2/14)
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ご
ぼくだけが知っている
全5巻
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【出版社】集英社 【発表年】1巻1995/4/30 2巻1995/9/30 3巻1996/1/30 4巻1996/7/30 5巻1998/8/30 【サイズ】新書版【その他】マーガレットコミックス/『ぶ~け』平成6年11月号~平成7年12月号、『ぶ~けデラックス』平成8年~平成10年連載
【感想】
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「子どもの頃から大人だった」らいち。最初の頃のらいちはちっともかわいくないのですが、どんどん大人の部分がめだたなくなってきます。最終話に「大人だった」らいちにそっくりな十一が出てきます。彼と別れることによって、らいちは何でも知っている大人ではなくなったのだと思います。大人の部分を十一が持っていったという感じです。らいちの友だちがたくさん登場するのですが、非常に個性的で楽しい。(ROY1999/2/14)
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恋愛的瞬間
全5巻
ご意見ご感想お待ちしてます!
【出版社】集英社 【発表年】 【サイズ】新書版【その他】
【感想】
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私が恋愛的瞬間を最初に読んだのは、小学生かそこらの時で、その時はむずかしすぎて、さっぱりだったけど、中2ぐらいの時に読み直し、すごく深くてドキドキしてもう今ではすごく好きです。吉野朔美さんの作品は、初めの頃の方の作品は、なかなか手に入らなくて悲しいです。(01/05 らいち)
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心理描写でいろいろと考えさせられる作品です。吉野さんの感性って素晴らしいなと思わせる話がたくさんありました。ただ、精神的に疲れているときにはあまり読みたくないかもしれません。(ROY1999/2/14)
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小学生のときにみた作品です。とても深くて、わからずにいた部分もありますが、いま読み返せば、また違った角度で作品が読めます。(2003/10/19 みや)