No.163
川原由美子 かわはらゆみこ *「川原由美子さんのはなし」<未収録作品リストあり!> (リンク切れ) |
|
○川原由美子の世界に踏み入れるのに、「観用少女」から入るのは明らかに間違いです。もちろん、「ソルジャーボーイ」は論外です。「前略ミルクハウス」から入るのは、最もローリスクといえます。ちょっとシリアスに振って、「KNOCK」「ペーパームーンでおやすみ」。コメディに振って、「すくらんぶるゲーム」。かわいく楽しく「気まぐれ四銃士」から入るのもいいかもしれません。少女の時間ということでは、「ばいばいストロベリーデイズ」や同時収録の「オータムプリンセス」などがおすすめです。私は「気まぐれ四銃士」で少女漫画を読み始め、「前略ミルクハウス」を再読したせいで、この世界に舞い戻ってしまったという過去を持っている私の私的なおすすめでした。(TC99/4/19)
●私は「風のおとしもの」から入った口です。少女コミックを買い始めた時で、絵のかわいらしさから入りました。この時期、中原ちずかとか古田久恵など新人さんが出てたんですよ。この時期、中原千束とか古田久恵など新人さんが出てたんですよ。このお話はちょっとものがなしいんですけどね。「きまぐれ四銃士」も好き。ヒロインの名前、アリエッタが好きだったの。あれ、アンリエッタだったかな・・?(もんち99/4/19) ○やっぱ川原由美子さんを楽しむなら、初期の作品からが良いかと思います。(゚゚)(。。)(゚゚)(。。) ウンウン で、もっともって可愛い笑顔に逢いたい時は「観用少女」に手を出すのが良いかと思われます。いや、笑顔だけじゃないぞーーー って思ってくれる方で音楽好きの方は「ソルジャーボーイ」も読んで見て下さい。アレは原作者がいらっしゃるんですよね。だから「なんだかなぁ〜」って思う人が多いみたいです(^^;でも、でも、でも、私は好きです!! < 「ソルジャーボーイ」(雛霰99/4/20) ●川原由美子すきだったです.「はじめちゃん(?)」だっけ、脇役のアイドルが好きだったです.「ミルクハウス」は、犬しか覚えてへん; 「ソルジャーボーイ」は背景が凄かったですよね.(奈々のママ99/4/20) ○わたしもグリーンポエジィシリーズから入った口です。やっぱりストーリーのメリハリとか絵的な物とか考えると「ミルクハウス」が一番好みに合いますね。他には「すくらんぶる〜」もあのドタバタさが良かったし、もんちさんの挙げられてた「風のおとしもの」もラスト、ちょっと切ないけど好きです。ついでに言うと中原千束さんも古田久恵さんも好きでした。「純情二重奏」や「愛してミントBOY」とか可愛い恋愛物で面白かったんですが女性誌に移られて以降はどちらも、特に中原さんは好みではなくなってしまいましたね。小学館時代の雰囲気を期待して探し続けてたのに何か裏目に出てしまいました。(やの99/4/20) ●「ソルジャーボーイ」は、その作品の出来はともかくとして、川原ワールドに入る最初の作品としてはあまりおすすめできないかもと思っています。だって、「ソルジャーボーイ」読んで、「うぉー、おもしろいぜー」とか思った人が他の作品にすんなり入っていけるかというのがちょっと疑問かなぁなんて思うのです。「観用少女」の「にぱっ」は確かにかわいいのですが、川原さんがお得意な「少女のこころ」とか「少女の時間」を堪能することができないので、世間の盛り上がりをよそに、実は、ちょっと距離を置いていたりします。そうそう「風のおとしもの」もいいですよね。もう一回、読んでみたくなりました。読み返しついでに、ここで、川原由美子全作品感想文大会でもやりませんか。「せぇのっ」で出すと、それぞれ違った風にとらえていて面白いかもしれませんよ。(TC99/4/20) ○「風のおとしもの」つい最近、読みなおしたことがありました。雑誌掲載のリアルタイムで読んでいた時は、私もまだ小学生の3・4年頃で、なんで最後こうなっちゃうの〜と悲しくなってしまったのですが、今読み返してみると、川原由美子先生も若かったんだなあ〜と思います。稚拙な感じが、またいいかなと思います(ストーリー展開が)。私の川原由美子のベストはこれです。中原千束は「ナオミ」がけっこう好きだったかも。もうストーリーは忘れちゃったんだけど、一番この人の作品の中では、好きだった記憶がある。(もんち99/4/20) ●またまた全然違う意見ですが(笑)。最初に読むなら絶対に「観用少女」です。正直なところ、昔の作品はカワイイ話だった、という記憶しかない(爆)。でも川原由美子さんというと「前略ミルクハウス」が上がることが多くって……いちおーひととおり読んでは来たけど、小学館を離れて講談社のmimiに「ペーパームーンにおやすみ」を描いたあたりから、この人は凄いかもと特に注目するようになったのです。むせ返るようなニオイがするってゆーか。そんな感触が印象的で。 「観用少女」はその延長線上といったカンジかな。ロリータコンプレックス(少女偏愛)とかピグマリオンコンプレックス(人形狂)とか一見すると、そーいう無責任な妄想を描いてるようでいて、その裏のシビアで痛いリアルも描いてしまってる。狙いまくってる。そんな意味で「センチメントの季節」に匹敵する問題作です。これは。ま、小学館のころの川原さんとそれ以降の川原さんはほぼ別人だと思ってもらっても構わないかもしれん。(NAVI99/4/21) ○小学館時代の川原由美子と、「観用少女」の川原由美子は別人であるというNAVIさんの意見はあたってると思います。私が川原由美子を語るとき、かなり感傷的になってしまうのは事実です。だってさ、10代に読んだんだもの。田渕由美子さんと並んで、少女漫画の幼児体験みたいなものです。あと、私は主人公に憑依(シンクロ)して、作品を読むのですが、さすがに、人形には憑依できないので、フラストレーションがたまってしまうのです。我に人間の主人公を!JOURで連載の噂もあるそうなのですが、アフター「観用少女」がどんな作品になるか今から楽しみです。ところで、川原由美子選集が発売されるそうですが、最初が「CLIMB THE MOUNTAIN」とは、どうしてなのでしょうね。「観用少女」でファンになった多くの人に受け入れらやすいのでしょうか。確かに、豊穣なワインのあとに、砂糖菓子がでてきたら、ひいてしまう人も多いかもしれませんね。私は砂糖菓子が好きですが。でも、この選集で、コミックス未収録の作品が読めるとしたら、むちゃくちゃうれしいのですが。私としては、「斜めの音楽」が読みたいのです。(TC99/4/21) |