No.617
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天上天下 1-10巻 (2003/2up) 情報・感想お寄せください
【出版社】集英社【発表年】1998年5月24日【本のサイズ】新書判【その他】月刊ウルトラジャンプにて連載中(2003年3月現在単行本9巻まで)
【あらすじ】
【感想】
■ 天上天下を知ったのは去年の十月、マヤのフィギアのポスターを本屋で見つけ、あまりにエロティックなフィギアだったのでついつい欲望むき出しに立ち読みをしたトコロ「エロいだけでなくおもしろい」はまりにはまって全巻集めてしまいました。天上天下ですきなキャラはクズ男。本当にただのくずなところにはまってしまいました。そういえば技名とかあるのかっこ悪くないですか?(2003/5
館長)
■ 秀麗な絵柄で圧倒的な人気を得ている、大暮維人氏の代表作品のひとつ。凪宗一郎を主役にし、ボブ牧原、高柳雅孝、棗真夜・亜夜姉妹など個性的な面々が格闘技の権威・統道学園の柔剣部を舞台に次々と強敵と戦ってゆきながら、人間としての生き様や欲望をある意味生々しく伝え、読者を引き込むと同時に何かを考えさせられるストーリー。天上天下の魅力はその絵柄はもとより、ストーリー性、何よりも用語の使い回しにおいて、実に圧倒的なハイクオリティを感じ得る。大暮氏の独自な世界観が自
然にワイドアングルとして脳裏に広がり、感情移入も主人公達だけではなく、ライバルや敵役にまで及ぶことが出来る余地を与えている。それはただ単に、主人公凪宗一郎を始めとする男達の爽快な活躍によって血色と汗臭さに彩られた格闘漫画という範疇にとどまらず、メンタリティにおける微妙な描写、特にヒロイン格である棗姉妹の時折見せる女性らしい繊細さや儚さは、実に絶妙であり、性別・年齢を超越した圧倒的な支持と人気を博す最大の枢要であろう。名実共に現在の格闘漫画作品においては他者の追随を許さないはずだ。(2003/2 鷹嶺昊)