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No.516
宮下あきら
みやした
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「魁!!男塾ファンページ」
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魁!!男塾
全巻 (0204up)
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【出版社】集英社【発表年】【サイズ】【その他】
【感想】
魁!男塾のマンガ、22?34巻まで譲ってくれる方いませんか?高値で買います。よろしくお願いします。(2003/2 ピッツ)
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宮下あきらは確信犯である。彼は「魁!!男塾」が荒唐無稽なストーリーであることを自覚しており、読者がツッコミをいれたくなるような状況を意識的に造り出していた。ギャグ(いや、バカか!?)漫画として立派に成立してしまう、驚異のパラレルワールド・男塾。恐ろしいマンガである。
スタート当初はギャグ漫画そのものであった。第一話からそのおバカ度はスパークしている。気骨のある日本男子を育成している男塾では、フンドシ以外の下着は厳禁。しかしこともあろうか、一年生の剣桃太郎がウサギちゃんの絵柄のついたブリーフをはいていたという事実が発覚した。激怒した教官は、罰として一年生全員に恐怖の「直進行軍」を命令する。これは行く手に何があろうと、とにかく真直ぐ進まなくてはいけないという、実にアホらしい罰ゲームなのである。桃太郎以下一年生は命令通り直進し続け、途中にあった民家をたたき壊し、人の家のお葬式を台なしにし(ショックで死んだジイさんが生き返る)、最後は何故かヤクザと一戦まみえることになる。オチは教官のマイホームを「直進行軍」でたたき壊すという、実に下らないものであった。
やがてストーリーは次第に格闘ものへとシフトチェンジしていく。冨樫や虎丸、伊達やJなどのキャラが登場してまさに「ストリートファイター2」状態。闘った相手は必ず味方になるという「昨日の敵は今日の友」の法則(少年漫画の鉄則である)によって味方はどんどん溢れだし、インフレをおこして敵はますます強くなる。「努力・友情・勝利」という少年ジャンプの三箇条を忠実に守りながら、同時期の「キン肉マン」や「ドラゴンボール」とは一線を画す”ツッコミどころ満載”というスタンスは継承されていった。男臭さすら笑いに転化できる、これが「魁!!男塾」の特殊性であった。
恐らくどの読者もツッコミたくなったのが御存じ、大豪院邪鬼であろう。古今東西の漫画において、最もデカいキャラクターであるのは間違いない。推定身長27メートルは、ティラノザウルスをも優に超える。これで高校生っつうんだから恐れ入る(それにしても、高校生なのに男塾を十年もシメていたってどういうことやねん)。何故か回を追うごとに背が縮まり、最後あたりはほとんど皆と変わらない身長になっていたのが謎ではあるが、少年漫画におけるインフレ現象の格好の例といえるのではないだろうか。
「水戸黄門」のように格闘シーンを定型化させてしまったのも、宮下あきらのスゴさである。一般 的なパターンを以下に図で示す。--続きはこちら!-->
RUI's UNDERGROUND HERITAGE
(0204
RUI's UNDERGROUND HERITAGEより転載
)
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