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No.367
阿保美代 あぼみよ
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くずの葉だより 全1巻 ご意見ご感想こちらまで!!
【出版社】講談社【発表年】1983年初版【サイズ】新書版【その他】コミックスフレンド/表題作ほか10と「ひとつの物語」「月街ものがたり」「ケンペン麦の帽子」収録
【感想】
古本屋さんで表紙の絵に引かれて買いました。一話,一話,すてきな話がいっぱい詰まっていて、いっぺんでファンになってしまいました。温かい紅茶を飲んだ時のような感じ(阿保さんは絶対に紅茶のイメージです。コーヒーとは違うんだなって感じました)ほっとするような。 ほのかに甘くて,でも底のほうにちかずくとちょっぴり苦さが潜んでいるようなそんな感じを受けました。「わたしの雨色の木馬」いいですね。わたしも好きな作品の一つです。 あと 「トランペットとスグリの実」好きです。
泣いているトートさんを抱きしめてやりたくなりました。それから阿保さんの本を探しているのですがみつかりません。他の作品のことも教えてください(2003/6 kaya)
私が好きなのは「エウリデーチェ幻想」。どこにでも、誰にでもある小さな出会いの甘い気持。紅茶の中にいれた角砂糖みたいにほんのりとしかに残らないんだけど、確かに心をあたためる、そんな感じがします。あと少女の、好きな人に対してはどこか、見知らぬ人でいたいって言う憧れも共感するなあ-。小さなお話ばっかりなのに、どれも味わい深いです。(0111 tsuki)
私はこの方の民話調の雰囲気の話が大好きです。「くずの葉だより」では「わたしの雨色の木馬」がイチオシ。たった4ページの中に織り込まれた、かなしくて切なくてかぎりなくやさしい物語。この頃の繊細で叙情あふれるアボサンの作品、大好きです。色んな人に知って欲しいな…(01/03 ゆきの)
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〓阿保美代作品を語る〓
(2004/2掲載)
*古本屋で見付けた古びた本、でも何故か心惹かれ、手に取った瞬間、その温かさに全身が包まれました。大好きな作家さんです。
 阿保さんのお話は、漫画というより、メルヘン、童話、詩情世界と言った方がいい気がします。緑や自然、人の心が凄く綺麗で、なのに素朴で、眩しいほどです。青森出身のアボサンの、厳寒を越えゆく知恵に溢れた口承民話といった雰囲気の話などには、囲炉裏を囲んでいるような何とも言えない温かさを感じます。花や鳥や、林や森の木々たち。雑草も、野の花も、それらが紙面から溢れ、その作品達が、生を謳っているんです。だから、惹かれるんです。だから、心を打たれるんだと思います。(sakura)
*うちには8冊ありますが,まだファンがいるというのは嬉しいことですね。“時計草だより”“陽だまりの風景”は特に好きな作品ですが作者のP.E.KLEEへのオマージュは感心させられます。今はあまり描かれない切なくまっすぐで淡い風景が今でも大好きですね。(2003/8/10 ぱうる)
■□■ある日の掲示板■□■
〜料理マンガ〜((99/5/30))
●阿保美代「マンガ二人でつくる基本料理がいきなりおいしくできる本」(重金碩之・作、講談社ソフィアブックス)なんてのはいかが。
今年の1月に出たばかりの本です。日々のおかずの作り方の入門書、といった位置づけであって漫画単行本という扱いではないので、新刊コミックスリストにも載らないし、書店でもマンガコーナーでなく家事料理のコーナーに並ぶのですよね。
なので、漫画のうち半分はレシピ説明だったりしますが、残り半分は阿保美代さん流の暖かいメルヘンです。読むとシアワセな気分になれます。(島本99/5/26)