←前の作家へ次の作家へ→
*
No.350
遠藤 淑子 えんどうとしこ
*ファンサイト「遠藤淑子の世界」 http://www.d3.dion.ne.jp/~nrk/
欲しくなったので買いに行く ・・・>Amazon.co.jpアソシエイト
*
エントランスへ□ 作品/作家館へ
ヘヴン 全1巻 (0108 up) 情報・感想お寄せください
【出版社】白泉社 【発表年】コミックス初版年月日2000.1.10 【サイズ】新書版【その他】
【感想】
遠藤淑子さんのSF作品。 経済の大混乱の中、軍事機関によるサボタージュが原因で科学ロケットの打ち上げ報告ミスにより、レーダーに映ったロケットを核爆弾と判断したとある国が反撃核爆弾のボタンを押してしまう。よって、世界は壊滅。文明は著しく後退してしまった。遠藤淑子さんをただのお笑い専門作家だと認識してはいけない。味のあるキャラから発せられる言葉は簡単でありながらも深く心に刻み込まれる。「ヘヴン」はそんな遠藤淑子さん独特の言葉の「重み」を文明が壊滅した世の中で発することで、より深いため息と「重さ」の心地よさを読者に感じさせてしまうのだ。 特に第3話は放射能を浴びたことが原因で身体の成長が止まってしまった主人公(マット)の姉が冒頭で語る。「マット、世界はすばらしいわ」・・・そして物語の最後も同じ言葉で締めくくる。「世界はすばらしいわ」・・・こんなストレートな言葉でノックアウトされてしまう遠藤淑子さんの作品はもっともっと評価されるべきである!!!(0108 aico)
このファイルトップへ

ラッコはじめました 全1巻 情報・感想お寄せ下さい
【出版社】白泉社 【発表年】1993年7月25日初版【サイズ】A5【その他】花とゆめコミックス/表題作(平成4年 花とゆめ15号掲載)ほか、雷鳥さんさようなら(平成4年 花とゆめ23号掲載)、さびしがりやの彼女(平成5年 花とゆめ1号掲載)、美女と怪獣(平成5年 花とゆめ21号掲載)、隠密道中大変記(平成3年 花とゆめ21号掲載)、熱闘!大奥(昭和63年 花とゆめ10号掲載) 収録
【感想】
■□■ある日の掲示板■□■
遠藤淑子さんの単行本(データ参照)をいま読み終えまして、大変楽しいひとときを過ごしましたので、ご報告。うまへた絵?というか、独特の味のある絵柄とギャグのセンスのよさといったら……。川原泉さん系統ともうしますか、その手の間あいとテイストをもったまんが家さんです。
とくに『雷鳥さんさようなら』の雷鳥さんが足を見せるシーンは秀逸。いま、すでに10回ぐらい読み返して何度も笑いました〜。他の収録作品5本はラッコ、ユキヒョウ、雪男、忍者、昔のお姫様……などなど世のマイナー種族たちが登場するギャグ&ホットストーリー。 (00/7/9 大井・過去ログ67/3314
このファイルトップへ
□■□ある日の掲示板〜とらんくるーむからお引越し〜□■□
トピック:おすすめの短編は?
前に「絵が下手」と言われてた遠藤淑子最新コミック「心の家路」。遠藤作品の短編のはどれもおもしろいですよ。
絵に関しては確かに上手くはないですが、わたしは気に入ってます。人に勧める時は「味のある絵」として勧めています。ストーリーに関し
 てはシリアスとギャグの配合が非常に上手くこれだけ単行本が出てますが飽きさせないですね。ただ新刊は割とシリアス中心でしたね。ちな
 みにわたしは「コットンフィールド」と『退引町シリーズ』が好き。
「コットンフィールド」ってなんて単行本に収録されてるんでしょうか?遠藤淑子、最近の単行本まだ集めてないんです。
この人は川原泉さん亡き後(おいおい)、ジャンル白泉社の代表作家です。津田雅美さんもちょっとそっち系かも。ってどっちだよ(笑)。
 (99/3/7)