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No.179
内田春菊 うちだしゅんぎく
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私たちは繁殖している全2巻 ご意見ご感想お待ちしてます!
【出版社】ぶんか社 【発表年】1993年連載開始 【サイズ】A5判【その他】ぶんかコミックス
【感想】
〜ある日の掲示板 PART1〜
■トピック:おすすめ子育てマンガ!
「私たちは繁殖している」
●あれは内田春菊の生活が赤裸々になってますねー。(ほんとかどうかは知らないけど、近いんだろうな・・)。普通の母とは、縁遠い生活で、しか し、うーんとうなずくことも多い。1歳ぐらいの子にパソコンを専用に一台与えるところなど、びっくり!(PAKU99/4/1)
◆二人目の妊娠から、出産、そして断乳までの、長男と旦那を交えた子育て記録。胎盤は、果たして、食べられるのか? そして、仲間内の出産ラッ シュは終わらない・・・。性別を越えて、目から鱗が落ちる「繁殖記」。子育てノイローゼの特効薬かも。(ジンジム99/4/29)

〜ある日の掲示板PART2〜
○おおざっぱですが、内田春菊さんの作品を3期に分けて考えてます。
(1)へたくそ期 (2)お目目ぱっちり期 (3)ディズニー期
これは絵柄を基準にしています。男性が読んで汗をかくのは、たぶん第2期の作品でしょう。いやな男がいっぱい登場しますから。それも否定的な存在として。
#「水物語」が、最高傑作だと思います。でも、最近は、「バカな女」にフォーカスが当てられ、男も男だけど、女も女だもんね、的な話が多いです。 #「こんな女じゃ勃たねえよ」とか・・・。 だから、少しは読みやすいと思いますよ。男性も。(ジンジム99/4/3)
●>男性が読んで汗をかくのは、たぶん第2期の作品でしょう。
まさしくそうですね。徹底的にいやな男を書いていて、しかもリアルです。(笑)「ちょっとまて、それほとひどくないよ・・・でもなあ・・・そういう奴もいるしなああ・・・これは本当かなあ・・・そう言えば俺も・・・」という反応をしてしまいます。現在の<第3期>でも、「こんな女にしたのは、誰の責任だよ〜、男が悪いんだろ〜〜?」という背景が見えていますので、決して安心できません。内田さんは、エセ・フェミニズムのリトマス試験紙です。(かも99/4/5)
○>「こんな女にしたのは、誰の責任だよ〜、男が悪いんだろ〜〜?」
ふっふっふ。それは男のうぬぼれです。内田春菊はそんな愚痴はこぼしません。全く逆です。鬼畜な男を作るのは、バカな女である。春菊さんは、それを見抜いてしまったんです。(ジンジム99/4/5)
●内田春菊さんの<第3期>ですが、もちろん男も女もひどい奴はひどい、というスタンスで書かれているように思います。馬鹿な男は馬鹿な母親や女友達が作っているというのも本当でしょう。でも、それが男性主導の社会構造を否定する証拠なんてことにはならないでしょうね。現実には女性に対する暴力・差別・いやがらせの類は今でもそのへんにざらに存在しています。そういう構造的な問題を考えの外に置くわけにはいかないでしょう。そのへんを、内田さんが自覚しないわけはないのに、それを一旦度外視して男女の物語を作っているのでしょう。いくら悪女の物語でも、首が寒いですよ。(かも99/4/6)
○メフィズム(詳細は過去ログ19(4/2))は、性差別の輪廻から、解脱するための思想です(笑)。必要なとき(主にエッチするとき)以外は、性別にこだわってはいけないというのが、その主な教義(笑)です。もちろん、社会の現状を分析するときにも、適応されます。抑圧されている人が、他人を抑圧しているだけなのです。性別関係なしに。女性に対して、暴力・差別・嫌がらせをする人は、必ず、(自分より弱い)男性に対しても暴力・差別・嫌がらせをしています。要は、性別で差別しているように見えて、「力」で差別しているのです。だから、性差別の否定とは、強弱関係の否定なのです。基本的には。そう考えると、差別に対して戦っているすべての人が一つになれます。
#ここで注意。差別されている人=弱者と解釈することがすでに差別です。強弱関係自体を否定しなければ、同じことです。 話を元に戻すと、性別を物差しにして、社会を分析することにどれだけの意味があるのか。それに対する疑問を投げかけるのが、メフィズムです。
#マニズムとフェミニズムの止揚<自画自賛(爆笑)もちろん、性別を否定しているわけではありません。ただ、必要があるとき以外、性器にこだわるのはやめよう、そう、言いたいのです。
内田春菊さん、そう主張されているわけではないですが、全く同じ態度でマンガ・小説を創作されています。エッチな場面とそうでない場面、よく読み比べてみてください。(ジンジム99/4/7)
「24000回の肘鉄」
第3期に入ったばかりの作品。セックスを楽しみたい女たちの姿が小気味いい。主人公(男)のかっこわるさに作者のねじれた愛を感じる(笑)。(ジンジム99/4/14)
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502南くんの恋人 全1巻 情報・感想お寄せください
【出版社】青林堂 【発表年】1987年初版発行 【サイズ】A5版【その他】描きおろし「南くんの悩み」「おもいでの旅行」収録
【感想】
特別な愛のように見えて、実は普通の高校生の恋愛。しかし、ラスト1ページは号泣しました。けれど、南くんはちよみのことを忘れてしまうんだろうな、と思う。そういう子もいたよなって。作者が、「ポルノなんだけど。」と説明したのを拝見して、「さすが内田春菊!!」(2003/1 クロ)

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〓 内田春菊作品を語る 〓
内田さんの漫画、本ともにもらさず読んでます。小説よりも漫画のほうが、さえてるような気がしますが、ファザーファッカーの序文はほんとに名文だと思っています。曽野綾子さんと内田さんは、作家の名前だけで本を買う人です。これからも創作活動がんばってください。鹿児島にもまた来てくださいね。(0109 みゆき)
 
 
内田春菊、中間報告 by ジンジム(99/7/19)
8割ほど、読んだ時点での感想。似たようなキャラクターの、似たような設定の話、多数。例:「天使の思う壺」「こんな女じゃ勃たねえよ」手塚治虫の開発による(笑)スターシステムを採用。例:日常くん、メガネ・出っ歯・三つ編みくん(仮称)だけど、「考察」が深まっていくので、毎回楽しめる。全部読めたら、内田ワールド、分析します。こうご期待。
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