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〜入門之心得〜
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同人誌即売会レポート〜99/5/14掲示板より〜
遅れ馳せながら、5月5日に大阪の南港(ATC)で行われた「コミックシティーin大阪25」の報告. 
いつもGWに東京のビッグサイトで2日に渡り大掛かりなイベントがあって、その後名古屋と大阪でイベントが行われています.どのくらいの割合かわかりませんが大手はキャラバンしてるので、東京まで行かなくても、大阪に来てくれるようです.(東京の人は大阪の食べ歩きとか京都か神戸観光とかもセットに楽しみにしてる人が多いけど)
今回の参加サークルはざっと5000、そこへ3人ずつ来るので、同人誌を売りにくる人だけで15000人近くにあつまったわけですね.当日はお天気も良かったから、買いに来る人も凄い数でした.ニュートラム(ゆりかもめみたいなやつ)の駅員増員、タクシー行列と経済効果も凄いようですよ.
さて、ジャンルですが、今は偏ってなくて昔はやったものもあるし、新しいのもあるし、芸能もまんべんなくあるって感じです.10年前は男の人は肩身が狭かったけど今は増えています.
久しぶりだったので、新しく増えてたのは「ビーズ」とか「トールペイント」 とか「カントリードール」とかの「手芸」があったことです.あんなの今まで無かったよ.「名探偵コナン」のジャンルの人はみんな上手でした.
■客層:会場には印刷業者の方とかも出入りしているし、中には出版社(角川系とかビブロス系)のスカウト編集者もいらっしゃいます.プロの作家の方などはみなイイ年ですし、子連れで来る一般の人もたくさんいます.
宝:是非、プロの方の裏本などを探してみてください.コミックス読みながら同人も読むとか….角川系、白泉社系等では同人誌で人気だったのでコミック化・ノベルズ化、雑誌連載、したケースがあるので、商業規制(でいいのかな?)をされる前の原作の原作みたいなのが見つかる事があります.後、上手だなーと思って買った同人作家が数年後にはプロになったときは、「自分の目にも狂いは無かったのね」なんて変な自信を持ったりして….そんで、プレミアムがついて「○んだらけ」とかで高く売れたりする事も.
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其の:初めての体験 其の二:種類
最近では新聞にも必ず載るという、夏と冬のコミケ(コミックマーケット-場所は有明)ですが、いきなりここに行くのはベテランと行くか、サークル参加という形で行く事をお勧めします。(でもなかなかスペース取れない) 同人誌即売会の事を総じて「イベント」と呼びましょう。イベントそのものは大きく分けて1.会社組織でやっているもの、2.個人でやっているものがあります。 
    1.会社組織でやっているもの。  
    印刷会社や組織的に大きくなりすぎて法人化してしまったものです。 

    2.個人でやっているもの。 
    学生等がお金や力を出し合ってイベントを運営するものです。

其の四;参加方法 其の三:内容的には
イベントには、1.サークル参加と2.一般参加の2種類の参加方法があります。 
    1.サークル参加は売る方の事で、集会所や会議室によくあるような3人がけの折りたたみの長い机半分を1スペースと言う単位で申し込みます。1スペースには2〜3人の売り子が入る事ができます。この1スペース2、3人のサークルが300から2万集まると言うのですから、売る人間だけでも単純に計算して、600人から6万人集まってしまうんですよね。 
    2.一般参加は買うだけの人で、モチロン サークル参加の人数の何倍もやってきます。(でも雨だと少なくなる) 会場は10時ぐらいから始まるのですが、人気のサークルは売り切れちゃったり、またそこでもたくさん並ぶので、絶対買いたいと言うお目当てがはっきりしてる人は、早朝から並んでいます。コミケなどは、真夏や暮れなどの気候の悪い時期なので、並んでいるうちに脱水症状を起こして救急車で運ばれたり、ひどい流感を移されてしまう人もいます。私の知っている人は社会人で、冬込みに行ったとき(12月29日でした)前日に会社の納会と忘年会の1次会の後、夜高バスに乗って、朝7時に会場について寒い中ホカロン山盛り持って11時まで並んでいたんですよ。地方人はつらいよ。
内容的には 
    ・ジャンルを問わないし、コスプレもできるもの 
    コミックマーケットがこれにあたります 

    ・ジャンルは問わないけれどコスプレはできないもの  
    おもに「コミックシティ」と呼ばれるイベントが一般的です。 

    ・ジャンル限定のもの 
    ジャンルはおもにオリジナル(完全な創作)、マンガ・アニメパロディ、ゲーム、芸能芸能があります。 

    このうちマンガ・アニメパロディは既存のプロの方のマンガや放送されたアニメを元に想像豊か?に繰り広げたもう一つの世界が広がっています。ファンならではの思い入れいっぱいのお話が小説になったり漫画になったりします。 

    またゲームではテレビゲームからゲーセンまで、戦ってるだけのキャラクターが生活を始めてしまうからファンは怖い。 

    そして芸能ではビジュアル系のミュージシャンを扱ったもの、既存のドラマを扱ったものなど実写の世界が2次元になってしまいます。ライブなどと重なると参加できないのが難点だそうですが、ここのジャンルだけマンガ系の人とは違うブラックファッションの世界です。限定のイベントなどはディスコを借り切ってダンパとかもあるらしいです。

其の五:自費出版 其の六:楽しみ
同人誌と言えば自費出版の雑誌の事ですが、みんな自分が自分のために出すものなので、お金のない中学生とかは、コンビニでコピーをしてホッチキスでとめたチープなものが中心になります。これが時には「えーコピーなの?」とびっくりするぐらい凝っているものもあるんですよ。 

バイトや会社に言って小遣いが自由になってくるようになるとオフセット印刷それもカラー表紙は当たり前、なかにはハードカバーはモチロン、書店ではお目にかかれないような豪華で凝った装丁の本に出合うときがあります。箔押しやエンボス、窓が切り抜いてあったり・・・。 

内容では、昔はマンガがかける人だけの同人誌だったのですが、ワープロが出回ってくると小説を書く人も増えてきました。 

同人誌以外にも、シルクスクリーンとかで作ったプリント生地や、Tシャツ、巾着、ノートや便箋などの文具や、ラミネートバッジなどもあるんですよ。男の子はCGのフロッピーとか、フィギュア(オリジナルのプラモデル)人形とかも頑張っています。

同人活動の楽しみは、友達がめちゃくちゃ増えると言う事ですが、本を作ることにどんどんはまっていく人もいますね。 

それから、長くやっていると、漫画とかが上手だなあと思っていた人がプロになっていくのを見るのも楽しみのひとつです。 
たとえばCLANPのメンバーは、みんな関西出身で、高校のときなどはよく私たちの隣の机になっていたりしました。そのときに買った彼女たちの本なんかを中野に持っていけばいったいいくらのプレミアがつくでしょうか。 

それから、今のアスカ(角川の雑誌)のマンガ家さん達はほとんどイベントでスカウトされた人なので、彼女達の同人誌なども、イベントや大型書店で探す事がで 
きるでしょう。

其の八:コスプレ 其の七:エトセトラ
パワーがあればコスプレもお勧めです。見てるだけでも楽しいですけど、特にゲーム系なんかは面白いですよ、自分の息子にピカチュウさせたり、吾空(ドラゴンボールの)お父さんが吾天ちゃんやちびウサをつれて歩いているのを見るとほのぼのしてしまうし、張子のでっかい(まるでねぷたのような)トラを肩に乗っけたうしおくんが歩いているとびっくりしてしまいました。 他には時々、関西の人が東京に、関東の人が大阪や神戸に来る事も楽しみのひとつみたいですね。ついでに観光するの。関西の人は大体ディズニーランドとか、横浜とか、関西に来ないアーティストのライブとか・・ 
関東の人は、くいだおれたり、京都に紅葉狩りに行ったり神戸で観光したりハデハデの靴を買ったりするそうですよ。売れっ子の人はここぞとばかりに豪華なホテルに泊まってみたりしています。女の集団でホテルに泊まるのはとても楽しいんですよね。
其の九:エトセトラU
さあ、良いところを中心にしましたが、ひとつご注意を、ホモネタや、ロリータ物も多いと言う事です。書店に並ばないからその露出の仕方はものすごいものがあります。秋葉原などでは男の子むけの同人誌屋さんも多いかもしれませんね。(こちらでは日本橋)



談コーナー



さて、私が最近継続して買っているコミックスは、サンデーのコナンのほかに冬水社で描いてらっしゃる、「森本秀」と「杉浦志保」のコミックスです。

この会社は、「ラキッシュ」と「いちばん好き」という雑誌を月間で発行しています。どちらも、A5版。特に大きな書店でないと置いていないので、通販を利用しないと苦しいものがあるんですけれど、コミックスやノベルズなんかもたくさん出ています。

で、これの何処が同人の話かと言うと、この会社はもとはといえば、ひとつの同人サークルだったんですよね。その当時のサークル名は「吉祥寺クラブ」。東宮千子さんあたりが中心のボニータ系の方々のプライベートサークルでした。ですが、あまりの人気に、売上金などの問題で会社組織にせざるを得ませんでした。そこで、法人化しちゃったんですよね。ところが、会社になるとイベントでスペースを取ることができない(基本的に営利目的で同人ができない)ので、同人誌を本当の雑誌にして、大型書店に並ぶ事になったという訳なんです。一時は「吉祥寺」に専門店ができて、毎日行列が続いていたそうです。なにしろ作家さんも会社のスタッフなんで、いつも誰かが売り子をしていたんですよね。ファンなら会いに行きたいと言うもの。私も一度見に行った事があったんですけど、今は無くて寂しいなー。

同性愛が大きな幅を利かせている同人誌の世界なので、その雑誌も内容的にはあれなんですけど、他の雑誌のような編集さんの要求も無いようなので、結構のびのびと描いてらっしゃる感じです。ここで発掘されて、プロデビューされたかたも結構いるようです。(98/11/6)



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