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No.53
太刀掛秀子 たちかけひでこ
*ファンサイト「花ぶらんこの魔法」 http://www2.plala.or.jp/eiko/hideko/ (リンク切れ)
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150ちゃむとたいせつなともだち 情報・感想お寄せください


【出版社】集英社 【発表年】1982年掲載 【サイズ】新書版【その他】りぼんマスコットコミックス(「ひとつの花もきみに」に収録)
【感想】ちゃむは、ある雨の日、道ばたに捨てられていた犬を、どうしても放っておくことができなくて、父さんが反対するのはわかりきっていましたが、家に連れて帰ってきてしまいます。やっぱり父さんには捨ててこいと言われましたが、兄さんが見方になってくれたので、チムは家族の一員となりました。ちゃむがどうしてもチムを厳しくしつけることができないので、チムがご近所に迷惑をかけるようになり、父さんに一度は捨てられてしまいますが、ぼろぼろになりながらもチムは帰ってきました。ちゃむが一度厳しくチムをしかりつけると、それ以来チムは「いけないこと」の意味を知るようになり、おとなしくなりました。成績が下がったちゃむは、勉強をしなければなり、チムと遊んでやる時間も少なくなってしまいました。そんなある日、チムの様子が変です。ぐったりとして元気がなくなっています。すぐに病院に連れていきましたが、チムの病気は進行していました。チムの様子がおかしくなったのに気がつかなかったなんて。獣医の先生に言われてしまいます。あの時、君がチムを拾わなければ、お互い何万人のひとりや1匹にすぎなかったんだ。でも、君は拾ったんだから、最後まで面倒みなくちゃいけないんだと。
犬と暮らす楽しさと、目の前で犬に死なれてしまう悲しさは、犬を飼った人にしかわからないと思います。ちゃむのお父さんだって、昔は犬を飼ってて犬がとても好きだったのだそうです。でも、その犬に死なれてからは、犬を飼うのはよそうと思っていたのでした。犬を飼うことについて、とても基本的な要素が盛り込まれていますので、犬好きの人にはたまらない作品です。また、犬に死なれてしまった人にとっても、別の意味でたまらない作品でもあります。 この日本で、毎年何十万匹もの犬やネコが飼い主の意志によって殺されているという現実を知ってしまうと、いったい何を信じていいのかわからなくなってしまいます。でも、この作品を読むと、いつも涙が流れそうになって、だけど、最後には、犬を飼ってみたいなと思わせる暖かみに触れることができます。(TC99/2/28)
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151秋への小径 情報・感想お寄せください
【出版社】集英社 【発表年】1985年初版発行 【サイズ】新書版【その他】りぼんマスコットコミックス
【感想】賀名生響子は、バイオリンが好きな女の子。しかし、有名なピアニストでもある響子の母は、響子がバイオリンを弾くことを禁止していた。それでも、響子はバイオリンを手放そうとはせず、母に隠れて好きなバイオリンを弾くのだった。しかし、母親がバイオリンを禁止するのには、隠れた理由があったのです。(TC99/7/11)
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 152ポポ先生がんばる!! 全1巻 情報・感想お寄せください
【出版社】集英社 【発表年】1998/3/23 【サイズ】文庫【その他】表題作(りぼん・1983年6月号~11月号)他「ちゃむとたいせつなともだち」(りぼん・1982年11月号)、作者による「あとがき」収録
【感想】甘いなぁと思いつつ泣けてしまう。やさしき少女まんがの典型では?(雁)
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☆お便り☆
2011.12up
*『花ぶらんこゆれて・・・』『まりの、きみの声が』が好き。継母にいじめられたりするところ(『花ぶらんこ』)も王道の少女マンガ。絵柄も、可愛かった。(サツキ)
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*太刀掛秀子さんの漫画が大好きな私としてはとても嬉しいです。彼女の漫画を幼稚園にあがる前くらいからずっと読んでいて本当に感動する作品ばかりに出会いました。子どものころは「花ぶらんこゆれて・・・」が好きだったけど今は「6月のシロフォン」が結構お気に入りです。
彼女の新しい作品が見たいですが、最近はどうなっているのでしょうか。(teruteru99/7/18)
◆□ある日の掲示板□◆ ((99/7/25))
「ママンガ」にエッセイ連載していたから、「ママンガ」かどこかで復活してくれると思っていました。でもまだ復活してくれませんね。私は待っています。また絵本を描いてほしいな。本当に「青い鳥」はファンには感涙ものの絵本です。(TC99/7/19)
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