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No.627
山花典之 やまはな
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E・K・U・B・O・!  全2巻 (2003/3up)  情報・感想お寄せください

【出版社】集英社【発表年】1993年1月24日【本のサイズ】A5版【その他】1986年、ペンネーム「山崎 花子」でデビュー。1991年、「HANAKO」に改名、1997年、「山花典之」に改名して現在に至る。
【あらすじ】水沢奈々は、高校2年生。クラスメートの渋谷純平に誘われて、ハンバーガーショップ”ハックルベリー”で、アルバイトをはじめました。お互いにひかれあう奈々と純平ですが、恋の道には、山あり、谷あり、密林ありで、そうそう簡単には事は運ばないのがこの世の常! おまけに、甘えん坊の後輩・美香の乱入で、台風なみの荒れ模様に…!!はたしてこれからどうなるのでしょう??
【感想】
山花典之氏が『HANAKO』期のヤングジャンプで連載されていた青春派ラブコメ。全十三話完結。当時日本はバブル景気の終焉間近であったが、この作品が湛えているヴァイブでハイ・ビートな感覚は、正しく当時の時代の隆盛をおぼろげながら回顧することが出来て、どこか懐かしさを覚える。主人公・渋谷純平と、ヒロイン・水沢奈々のもどかしいほどの人間関係に重ねて、その純平らにほだされて物語に絡んでくる後輩の女生徒とのやり取りは実に微笑ましく安心して読めて、今現在の風潮であるような複雑なメンタリティと言うよりも、やはり時代を象徴する様な、明るくてハイテンションなラブコメが時代をリードしていたのであろうか。物語の後半に登場する雨森美沙子というキャラクタにおけるストーリーは私的には一押しである。正しく青春時代の追憶という言葉には烏滸がましいかも知れないが、恐いもの知らずで駆け抜けていった十代を振り返りながら、未来への明るい希望に満ちたノスタルジックなストーリーを描き、HANAKO期までの山花氏の質の高さを知ることが出来る名作。十三話完結はただの
打ち切りではなく、HANAKO時代の集大成『GLASS AGE』へと繋がってゆくためであったとしている。(2003/3 鷹嶺 昊)
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