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No.612
兼山 臣 かねやましん
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シチサンメガネ 全2巻 (2003/2up) 情報・感想お寄せください
【出版社】講談社【発表年】2003年1月29日【本のサイズ】新書判【その他】週刊少年マガジン2003年第9号より連載
【あらすじ】
【感想】
新鋭兼山臣による2003年初の表紙・巻頭カラーの大型新連載。幼い頃から常にいじめられ痛めつけられてきた主人公・高橋潤一は無試験・無面接のコンピュータの専門学校に入学するべく上京。その途中で役者を目指す美少女・平野まみ、お笑い芸人を目指す荒木瑛士と運命的な出逢いをする。そして荒木に強引に芸能プロダクションの面接に連行され、合格してしまう。荒木に自分の良さを知らされ、更に平野まみと再会した潤一は、お笑い芸人への未知を目指すことになる…。
「爆笑問題」「品川庄司」ら現代を先駆けるお笑い芸人からも推薦を受けて発進した通り、実にビート感溢れる好スタートを切ったと確信するストーリー。もともと「お笑い芸人」をテーマにしたストーリーは方々に見かけなかったので実に斬新であり、その絵柄、ストーリー性はもとより、何よりも主人公の生い立ち、ヒロインやそれを取り巻く人々の個性や視点がマガジン全体の作風ならではであり、まさしく期待に満ちた作品であると言える。
唯一の危惧があるというのならば、勢い倒れか。ストーリー的に開拓の余地は多々にあるのだが、尚早な展開は逆に短命に終わりがちである。芸能界ネタでかつて連載されていた「ビッグスター大吉」の二の足は踏まないように期待したい。(2003/2 鷹嶺昊)
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