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No.549
樫みちよ かし 
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プラスYの悲劇 全巻  
【出版社】【発表年】1978年ごろ(2年程度誤差があるかも)【サイズ】【その他】セブンティーン。絶版。
【感想】
高校生の歌子(背が低く、太めでお笑い系)と卯月(背が高くすっきり系)は、バレー部員。憧れの先輩*(*ゴメンナサイ、名前忘れた。長髪の二枚目キャラ)を巡って恋のライバルでもあったが、大の仲良しだった。ある時、あまりに背が伸びすぎ、初潮が来ない卯月が病院を訪れると、驚くべき検査結果が。なんと、遺伝子がXY*だというのだ。(*女性はXX、Yはない!)つまり、外見は女性だが本当は男性=胎児の段階で性器の発達が不全(異常)だった上、その後の第二次性徴もうまくいっていなかった=ということ。卯月は悩んだあげく、外性器形成手術やホルモン治療を受け、男性として人生を再スタートさせることにする。ところが、家族は、男性になった卯月にとまどいを隠せない。卯月自身も、心は女性のまま、急には男性になりきれず悩み苦しみ、引きこもる日々。そんな卯月を支えるのは、親友の歌子だった。卯月はいつかそんな歌子に、以前とは違う感情を持ち始める。
――私がこの作品を忘れられないのは、ラブコメディーながら、卯月の心の動き=性転換手術という、人生の根幹に関わる問題を決めたあとの孤独感と焦燥感、歌子に対する友情が愛情に変わる過程が、静かに、印象的に描かれていたからです。憧れの先輩も絡んだ恋模様も見ものでした。先輩は手術前の卯月に「つきあいたい」と告白したのだけれど、卯月は断ります。その後先輩は歌子とつきあうようになるんだけど、今度は男性になった卯月が歌子を好きになってしまう、という大混戦。先輩にしろ卯月にしろ歌子にしろ、三人が三人とも(性別によらず)自分以外の2人を好き、もしくは好きだったという、ややこしい関係。お互いの気持ちがわかるからこそ、進展しきれなかったり、言葉の行き違いで傷つけ合ったり……。そして最後は、歌子と卯月がくっついたように記憶しています。
同性愛や、バイセクシャル、性同一性障害が認知されつつある現代だからこそ読みたい作品。ああ--、なんで買い逃しちゃったんだろう。本当に後悔してます(T_T)。
(※私の記憶による記述なので、間違いがあったらスミマセン。気づいた方はどうぞご指摘願います。)(2002/6 秋山せつな)
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